ニール・ヤングNeil Young( 1945年~)は、ウエストコースト・ロックの盛衰を生き延びた現役のミュージシャンである。
初期の弾き語りからロックバンドのボーカル・ギターまで幅広い音楽スタイルをもつ。作詞・作曲能力が高く、名曲も多い。駄曲も多いが。
ギターはへたうまといわれていたが、独特のスタイルで味がある。
1969年から1992年までのベスト盤「グレイテスト・ヒッツ」(2004年)により、ニール・ヤングの音楽スタイルの概観ができる。収録された16曲のうち、「Helpless」と「After The Gold Rush」をのぞく14曲は名曲である。
これらと、バッファロー・スプリングフィールド時代の「Nowadays ClancyCan't Even Sing」(1966年)、「Mr. Soul」(1967年)、「Broken Arrow」(1967年)の3曲が名曲である。
バッファロー・スプリングフィールドhttps://blogs.yahoo.co.jp/yuuutunarutouha/36795112.html
アルバム「Everybody Knows This Is Nowhere」(1969年)からの3曲。
「Down by the River」、「Cowgirl in the Sand」、「Cinnamon Girl」。 これらの楽曲は1990年代のグランジロックに影響を与えた。感情の揺らぎに身を任せて、ニール・ヤングのギターソロを味わうことができる。
「Down by the River」
歌詞は、主人公が恋人の女性が撃ち殺した殺人事件をテーマとしているが、内容は不明。
ニール・ヤングのギターは短くスタッカートで弾いている。
1972年11月ヘロイン中毒のため死亡したバックバンド・クレイジーホースのダニー・ウィットンがリードギターを「Down by the River」と「Cowgirl in theSand」をニール・ヤングと交互に担当している。
「Cowgirl in the Sand」。
ふしだらな女をモチーフとした歌詞。本人はスペインの海岸にいる女をイメージして書いたと語っている。
「Cinnamon Girl」。
ボーカルの合唱部ではニール・ヤングが低音部、ダニー・ウィットンが高音部を担当した。する
ニール・ヤングが「Old Black 」とよんで愛用するギブソン・レスポールを入手して初めて使用した録音。
楽曲は「Ohio」や「Cortez the Killer」と同じくダブル・ドロップDチューニングで作曲された。
ギターソロの単音のDを連ねていくことや下降していくベースラインが特徴的。
ニール・ヤングによれば、Dの1音1音には違いがあり、聴けば聴くほど違いが分かるはずだという。