A-ha Take On Me
アハA-haは、ノルウェー出身の3人組シンセポップバンド。
1982年にモートン・ハルケット(ボーカル)、ポール・ワークター=サヴォイ(ギター)、マグネ・フルホルメン(キーボード、ギター)の3人によりオスロで結成された。
1985年10月に全米1位となった「テイク・オン・ミー(Take On Me)」の世界的な大ヒットで知られる。。
「Take On Me 」。作詞・作曲はメンバー3人。
1981年ごろ前身のバンドで中心のリフなどの原曲が作られたのち、ボーカルのハルケットが加わり、1983年1月に最初のバージョンが完成した。ロンドンとオスロを往復しながら、何度もレコーディングを繰り返してレコード発売に至ったが、イギリスではヒットしなかった。
ワーナーと契約後に最新のシンセを利用してレコーディングをし直したのち、アメリカのワーナーがPVを制作し、アメリカ国内で強力にプッシュし、大ヒットに至った。
曲は軽快なイントロのシンセリフとファルセットによる高低のメリハリをつけたキャッチーなメロディーのボーカルが特徴。
ロトスコープによるスケッチ風アニメと実写とを巧みに合成した当時としては斬新なミュージックビデオの効果も手伝って、全世界的なヒットとなった。1986年のMTV Video Music Awardsでは6部門を受賞した。
ロトスコープとは、モデルの動きをカメラで撮影し、それをトレースしてアニメーションにする手法で、このPVでは3000枚のペンシル画が作成され、編集には16週間を要した。
これだけ凝った映像を造られると、ストーリーを追うことにに目が行って、音楽は単なる伴奏のように聴こえてしまうものか。
ビデオはロンドンのカフェなどで撮影された。ヒロインを演じたバンティー・ベイリー(1964~)はイギリス人のモデル・ダンサー・女優で、当時モートン・ハルケットのガールフレンドだった。彼女は丸顔のブロンド美人で飽きのこない愛嬌のある顔立ちが魅力的だった。
続編の「The Sun Always Shines on T.V.」や「The Living Daylights」(1987年)は一定の水準にはあるが、ポップ性に欠ける曲だった。