ジャーニーJourneyの名前は知っていたにせよ、私が注目し始めたのは、やはり1981年の「 Who's Crying Now」のPVからだろう。その次に「オープン・アームズ Open Arms」、83年の「セパレイト・ウェイズ - Separate Ways」がベストヒットUSAでのリアルタイム視聴になる。
当時、新旧曲の特集が組まれて、「Lights」や「Don't Stop Believin'」を知った。
「Lights」は余りPVを見る機会がなかった。長髪のスティーブ・ペリーは面白い。この曲は加入直後のスティーブ・ペリーをフューチャーした1978年の曲で、ペリーとショーンが作った。
ジャーニーの出発点であるサンフランシスコをテーマに、しっとりとしたメロディーラインとボーカルは素晴らしい。ニール・ショーンのギターも素晴らしい。
ブリッジを除く原曲を作ったスティーブ・ペリーによれば、ロサンゼルス時代に作った曲で、元の歌詞は'when the lights go down in the city and the sun shines on LA.' だったのだが、音韻的に気に入らなかった。ジャーニーに加入してサンフランシスコの bayが気に入って歌詞を書き換えて'When the lights go down inthe city
and the sun shines on the bay'とした。太陽が湾に架かる橋を昇り沈む情景が歌詞にフィットした。
「Don't Stop Believin'」は日産・エルグランドのCM曲として2004年8月~2006年1月まで使用され、聞くたびに心地良かった。歌詞は田舎出の少年が都会の味を知っていくようなイメージだったような気がする。
レンタル店落ちの90年代までのベスト盤CDを持っているが、半分以上は大したことはなかった。
渋谷陽一が産業ロックと否定的にジャーニーを評したらしいが、「音楽にはいい音楽と悪い音楽しかない」というのがジャズ界から伝わる古来からの箴言である。
ジャーニーは1973年にサンフランシスコでサンタナ・バンドに参加していたニール・ショーンとグレッグ・ローリーを中心として結成された。
ほどなく二代目ヴォーカリストとしてスティーヴ・ペリーが加入。スティーヴ・ペリーの加入により、バンドの方向性はハードロック的でポップな作風へとシフトした。
1978年、4作目のアルバム『インフィニティ』では前作までのプログレッシヴ系ロックバンドとしての作風も維持しつつ、伸びの良いヴォーカル・パートを生かした躍動感ある楽曲との和合が特色となり、その後のバンドの方向性を明確に示した。シングルカットされた「ライツLights)などがヒットした。
1980年後任のキーボーディストとして当時ジャーニーの前座を務めていたベイビーズのジョナサン・ケインが加入。シンセサイザー世代であるケインはメロディックな曲を書くソングライターとしての素質も持っており、ジャーニーの楽曲に幅広いレパートリーを与えた。また演奏面でも爽快なサウンドをジャーニーの楽曲に加味した。
1981年に発表されたアルバム『エスケイプ』は、全米1位を獲得。
1983年の『フロンティアーズ』も全米9週連続2位のメガヒットに輝く。
Lights 1978年 (全米68位)
Any Way You Want It 1980年(全米23位)
Who's Crying Now 1981年(全米4位)
Don't Stop Believin' 1981年 (全米9位)
Open Arms 1982年(全米2位)
Separate Ways 1983年 (全米8位)
「Separate Ways 」はWBCの侍ジャパンのテーマソングとして使用されている。
その頃、ネットではPVの振り付けがダサいと言われていた。
昨今は、踊って唄うスタイルが当然となってしまったが、セットでないと面白くないというのは子供じみている。
ダンスは付けたしに過ぎない。アカペラやギターまたはピアノの伴奏だけで、心うたれる楽曲を知経験していないから、業界に踊らされてしまう。
K-popなどは最低の音楽だ。視たくも聴きたくもない。
2008/4/22投稿を追加改変。