Swing Out Sister Breakout
スウィング・アウト・シスターはイギリスのポップトリオ・デュオ。
1984年、アンディ・コーネル(キーボード・作曲)、マーティン・ジャクソン(ドラム)、コリーン・ドリューリー(ボーカル)の3人で活動をスタート。
89年にマーティン・ジャクソンが脱退。
コリーン・ドリュリーCorinne Drewery(1959年~)は、ノッティンガム生まれ。彼女の父がトム・ジョーンズやサンディ・ショウなどのサポートを務めたミュージシャンだった事もあって、ドリュリーもクラシックやポップ・ミュージックに囲まれつつ育った。17歳の時にロンドンに移住し、アート専門学校・セント・マーティンズでファッションを学んだ(シャーデーは同窓生)ドリュリーはデザイナー兼モデルの仕事に就いた。モデル時代には、当時BIGIに在籍した菊池武夫のコレクション・ショーで来日したこともあるが、シンガーになる夢も持っていた。
85年にデビュー。86年に入ってからリリースしたセカンド・シングル「ブレイクアウト」が英4位とヒット。世界的にも大ヒットした。この曲を収録した1stアルバム『ベター・トゥ・トラベル』(87)は全英アルバム・チャート初登場1位に輝いた。
アルバム「ベター・トゥ・トラベル」は、管楽器・弦楽器調のシンセサイザー、ドラムサウンドや木琴などを効果的に織り交ぜ、ジャズと当時流行ったテクノポップを融合させたものとなっている。これは、1950年代後半のナイトクラブ的雰囲気に、テクノポップ調の装いを纏わせたホーンセクションを用いたジャズと解釈されている。
「ブレイクアウト」。1986年9月英4位、米6位。1987年米AOR部門1位。米では現在でもAORおよびスムーズジャズ的な曲として好まれているという。
華やかでリラックスした上質なポップ。「Breakout」と歌うイントロの声が印象的。
アルバム「Kaleidoscope World」1989年のうち2曲が良曲。
「Waiting Game」。「ブレイクアウト」に通じるポップ調な曲で、アメリカのみでシングルカットされた。
「You On My Mind」。
日本のテレビドラマの主題歌用に書き下ろした「Now You’re Not Here」(あなたにいてほしい)が、ドラマとともに大ヒットし、オリコン洋楽シングルチャートで1996年8月から11週連続1位を獲得した。
聴いてみたが、たいした曲ではなかった。