ニール・ヤングNeil Young( 1945年~)は、エレクトリックなハードロックからアコースティックなフォーク・カントリーまで幅が広い音楽スタイルをもつ。
エレクトリックな側の代表曲が、1977年のアルバム「American Stars 'n Bars」に収録された「Like aHurricane」である。
ヤングは声帯の手術により歌うことができなかった1975年7月にこの曲を書いた。この曲のギター・リフはロックの歴史でも有名なリフとされている。
歌詞はハリケーンのような女性との恋愛がテーマなので、「Rockin in theFree World」のような社会性はない。
ハリケーンのようなギターの響きと、ハリケーンのように飛び跳ねて動きまわるニール・ヤングのエネルギーには驚くばかり。ギターソロの部分はジャズのアドリブのように感情のおもむくまま弾いている。弾いているのかはじいているのか、面白い効果をだしている。
「飛び跳ね弾き」、「ジャンピング弾き」というニール・ヤングのスタイルは独特。見るたびに笑える。
ラジオでは70年代後半からたびたび聴いて、いい曲だと思っていたが、「Heart of Gold」の印象が強すぎて、「オール・アロング・ザ・ウォッチタワー」の映像を1990年代半ばに見るまで演奏スタイルには気付かなかった。本当に分かったのは2007年以降にyoutubeで見てからだ。
ライブを振り返ると、1978年のRust Never Sleepsと名付けたコンサートツアーのころから跳ねている。