ホーショール。
2014年7月7日(月)。12時頃、ハラホリンのハラホリン博物館見学を終え、西のアルハンガイ県へ向かうことになったので、ハラホリンで鄙びた食堂に入り、昼食を食べた。ホーショールとは揚げ餃子のことで、中の肉は羊なので不味い。
スーテイ・ツァイというミルクティーは食事には付き物なのだが、薄いミルクという感じで、じきに飽きてしまうのだが、強制的に大量に飲まされることになる。
アルハンガイ県への道中。オルホン川の向こうに、エルデニ・ゾー僧院が見えている。
アルハンガイ県への道中。羊の横断。
アルハンガイ県への道中。ハラホリンはウブルハンガイ県にあり、その北西にアルハンガイ県がある。これが何かは分からないが、県境の標識ポイントかもしれない。
アルハンガイ県への道中。県境の標識ポイントらしき場所の風景。岩山の下に道路が走り、その横にゆったり川が流れ、牛が水を飲んでいる。川の先の赤い屋根の建物はレストランである。何故分かるかというと、何とその奥にかすかに見えるゲルが本日の宿となったからである。
ところで、ハラホリンツアーを依頼したとき、地球の歩き方のコピーを示して、エルデニ・ゾー僧院、ホショーツァイダム博物館、ハル・バルガス遺跡のほかに、ツェンケル温泉も依頼したのだが、あいまいなままだった。
ツェンケル温泉はアルハンガイ県の県都ツェツェルレグから東南へ約28㎞、車で1時間半と書いてあるので簡単に行けそうなのだが、打ち合わせ時点で難しそうだった。
前日宿泊した夜のゲルで、運転手に行けないのかと尋ねると、泥濘がひどく、迂回しても四駆でなければ無理という。車が二駆では仕方がない。しかし、日本人経営の宿は、ツェツェルレグまで有料送迎すると書いてあることを説いたが、一向に話が通じなかったので諦めた。温泉の1ページ前に記載されていたのが、アルハンガイ県立博物館とタイハル岩だったので、その二つを見学することになったようだ。
アルハンガイ県の県都ツェツェルレグ。県都だけあって、さすがに近代風の民家が密集している。
ボルガン山。ツェツェルレグの北にそびえる岩山で、標高1980m。町を見下ろす南東側斜面の中腹に大仏が建てられている。
門から長い階段が登り、山の麓に僧院らしき建物が見えている。
門の近くに、アルハンガイ県立博物館がある。
アルハンガイ県立博物館。ツェツェルレグ。入口。入口の建物を出た右の小さい建物に受付のおばさんがいた。
アルハンガイ県立博物館。今は博物館だが、元々はエルデニ・ゾー僧院と同じ1586年にモンゴルの高僧ザヤ・ゲゲーンのために建てられた寺で、ツェツェルレグはこの寺を中心とした門前町であった。
1937年の仏教弾圧により多くの寺院が破壊されたが、残った寺院を博物館とした。
内部の展示はこの地方の民俗を紹介している。
オオカミの石碑。博物館の中庭に展示されている。582年建立。雌オオカミが人間の乳児を育てている姿を上部に表現し、突厥の祖先はオオカミだったという始祖神話を記念している。
中部アルハンガイ県のブガットで1956年に発見された。
オオカミの石碑。下部。ソグド文字により、突厥時代の王、ニヴァル(527年)、ブマン(552年)、ムクハン(552~572年)、タスパル(572~581年)の事績が刻まれている。
このあと、街外れの樹林帯の坂道を下って、タイハル岩へ向かった。