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ペルー クントゥル・ワシ博物館 展示その1 セロ・ブランコ遺跡の墓からの出土品

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カハマルカ周辺遺跡の編年表。上から下へ年代が古くなる。
クントゥル・ワシ博物館。2015614()

インガタンポとパコパンパはカハマルカより北の高原地帯。
ワカロマ、ライソンはカハマルカ近郊。ラス・ワカス、レチューサスはカハマルカ西のヘケテペケ谷中流域。リモンカルロはヘケテペケ谷下流域。
 
ライソン期(ソテーラ期):BC250AD1。
コパ期(EL期):BC550BC250
クントゥル・ワシ期:BC800BC550
後期ワカロマ期:BC1250BC550
イドロ期:BC1250BC800
前期ワカロマ期:BC1500BC1250
 
参考。アンデス文明形成期の編年と代表的遺跡。
早期:BC3000BC1800。ワカ・プリエタ(北海岸)。カラル(中央海岸)。コトシュ(中央高原)。
前期:BC1800BC1200。コトシュ(中央高原)。
中期:BC1200BC800。クピスニケ(北海岸)。
後期:BC800BC250。チャビン・デ・ワンタル、クントゥル・ワシ(北高原)。
末期:BC250BC50。ライソン(北高原)。
 
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クントゥル・ワシ遺跡を紹介するビデオ。
クントゥル・ワシには、BC950年にイドロ神殿、BC800年にクントゥル・ワシ神殿、BC550年にコパ神殿という三つの時代の神殿が重なりあって建設された。
 
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クントゥル・ワシ神殿の模型。
手前から奥へ、広場、中央階段、中央広場、中央基壇、円形広場と続く。丘の頂上部の基壇は幅140m、奥行160m。正面は北東部に当たる。
この時期が大神殿であった時期。コパ神殿になると、奥の円形広場は方形の広場に改造された。
 
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蛇のレリーフ。コパ期。
東京大学総合研究博物館の助教、鶴見英成博士によって製作されたレプリカ。
 
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ジャガー神石像。
1946年にこの遺跡が知られるきっかけになった第1号石彫。中央階段の上に立っている。高さ約2m。両手で大槍を持っている怪奇な半人半獣の立像。ジャガーが様式化されて表現されている。石像は裏と表で彫りが違い、右目の輪郭が四角で、左目は蛇が取り巻く形になっている。大きな口は牙をむいて、腹には人間の頭を抱え、左右の足は交差している。
 
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展示室。
 
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角目蛇眉ジャガー石彫。
 
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石製品。セロ・ブランコ遺跡の墓からの出土品。
セロ・ブランコ遺跡はクントゥル・ワシ遺跡と同じ尾根上の1.5㎞北東にある遺跡である。東大調査団は1985年に発掘調査を実施し、7つの土器、石や貝で作られた首輪や装飾品を発掘した。
セロ・ブランコ遺跡はラ・コンガ期(BC15001200年)から始まるもので、このころはクントゥル・ワシには神殿は造られておらず、クントゥル・ワシより時代的には古い遺跡である。
 
クントゥル・ワシ遺跡は1946年に発見された遺跡だが、規模が大きいとみられたので、カハマルカ至近のワカロマ遺跡と同時に、まずセロ・ブランコ遺跡の調査を始め、ラ・コンガ期(BC15001200年)とソテーラ期(BC25050年)の遺構を確認した。しかし、1946年に発掘されたクントゥル・ワシ遺跡の推定年代であるBC800250年期の遺構が欠落していたため、二つの遺跡の関連を探るためクントゥル・ワシ遺跡の発掘調査を1988年から開始した。
 
もともと、この地域の中心はセロ・ブランコにあり、尾根を下った先端部、徒歩30分ほどの距離にあるクントゥル・ワシは無人の丘であった。人々がセロ・ブランコを利用し始めたのはBC1600年頃のことで、形成期前期にあたる。
やがて、形成期中期のBC1200年頃に石組みの基壇建築などが造られ、地域の拠点としての機能を果たすようになった。
 
BC950年頃になると、セロ・ブランコを放棄して新しい場所に神殿を移動させ、それまで無人であったクントゥル・ワシの大きな丘にイドロ神殿が建立された。
ところが、その後、BC250頃のソテーラ期になると、クントゥル・ワシの神殿が放棄され、使われなくなっていたセロ・ブランコの丘に再び人々の活動の場が戻ってきたのである。
 
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石製飾り。セロ・ブランコ遺跡の墓からの出土品。
 
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スポンディルス貝板。スポンディルス貝飾り。セロ・ブランコ遺跡の墓からの出土品。
 
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鳥象形壺(土器)。セロ・ブランコ遺跡の墓からの出土品。
鳥を象った広口の土器。

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幾何文様彩色鉢(土器)。セロ・ブランコ遺跡の墓からの出土品。

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高坏(土器)。セロ・ブランコ遺跡の墓からの出土品。















 


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