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西安 秦始皇兵馬俑坑博物館 3号坑展示館

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秦始皇兵馬俑坑博物館。
3号坑展示館。
201777日(金)。
3号坑は、1号坑の北25mに位置する。東西18m、南北21m、面積520㎡程度の小さなもので、凹字型をしている。
右軍(1号坑)と左軍(2号坑)を統率する統幕部、指揮部隊にあたる。
東向きの4頭立て戦車1両、戦車兵4体を中心にして、64体の兵士俑が中心に向かって南北に並ぶ。
ただし、不思議なことに将軍俑は1体もない。別の場所にあるとも、死後の始皇帝が統括者と考えていたからともされる。
 
首を破損した兵士俑が多いが、頭部が残された12体では、冠を着けた武官とそうでない平髷の兵士に分けられる。
 
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秦始皇兵馬俑坑博物館。
3号坑展示館。
中心に位置する1組の戦車兵は冠を着け、御者と軍吏の俑の4体がある。
 
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秦始皇兵馬俑坑博物館。
3号坑展示館。
兵士は儀仗用の殳(ほこ)を持っている。殳は円筒形の先を斜めに三方から切り裂いた形で、戦車の上の兵士を突き落す武器にもなる。坑内からは30の殳が発見されている。
 
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秦始皇兵馬俑坑博物館。
3号坑展示館。
俑には彩色が残るものがある。陶俑の表面に顔料をうまく乗せるためには、まず一面に黒い生漆を塗って下地を整える。兵馬俑のほとんどに、色が残っていないのは、漆が乾燥して剥げ落ち、着色が失われたためである。
 
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秦始皇兵馬俑坑博物館。
3号坑展示館。
生漆で下地を整えたあと、顏には厚めの肌色、白眼に黒い瞳、鎧は褐色、髷や鎧の紐は赤、ズボン・脚絆は緑というようにそれぞれの部分に応じた着色をほどこしていった。
 
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秦始皇兵馬俑坑博物館。
3号坑展示館。
顔料は自然鉱物の化合物で、赤は朱砂・鉛丹、白はアパタイト(燐灰石)・鉛白、青はアズライト(藍銅鉱)、緑はマラカイト(孔雀石)など、1213色の鉱物顔料を組み合わせていた。
 
秦は五行(木火土金水)のうち水徳をシンボルとし、五行には方角と土壌の色がそれぞれ対応し、北方の黒を王朝の色とした。漢は火徳の色の朱(赤)を採用している。
 
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秦始皇兵馬俑坑博物館。
3号坑展示館。出口。
未完成の4号坑の上を通り、2号坑展示館へ向かう。

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