手術の概要図。
2018年1月31日に大動脈弁置換術と冠動脈バイパス術の手術を名古屋ハートセンターで受けた。病状は狭心症(冠動脈狭窄症)と大動脈弁閉鎖不全症。大動脈弁は機械弁ではなく生体弁を選択した。
胸部正中切開。
手術のために、胸部正中切開をし、人工心肺を使用した。
天皇陛下が受けたように冠動脈バイパス術だけであれば、人工心肺ではなく、オフポンプ術となるのだが、大動脈弁置換術があるので人工心肺使用となった。
1月29日に入院し、31日に手術、2月3日まで重症個室、2月4日から一般個室、2月13日に退院。月をまたいだので、2か月分の支払いとなり、高額療養費の支払い限度額が1か月分無駄になった。
退院当日、帰宅直後から不整脈が続き、苦しくて我慢できず、血圧計で測ると最高血圧が69と低く、驚いて、18時30分に自宅からタクシーで、名古屋ハートセンターで診察してもらったが、病院のベッドに寝ると回復して、水分摂取が足りないぐらいが問題だと言われて帰宅した。
2月下旬まで、寒暖差がトリガーとなる不整脈が時々起り、歩行時・労作時の心肺の苦しさが続いた。2月27日に通常なら徒歩10分の区役所へ電車を使って行き、身体障害者申請用診断書を貰いに行ったあたりから、症状が出なくなり、3月9日に確定申告のために市街地へ出かけ、帰りは基幹バスのバス停から自宅まで約2㎞を45分かけて歩いて帰り、オムロンの携帯心電図計で計測しても問題なかったので安心した。
胸骨を切断したので、接合するまで術後2か月要し、自動車の運転は3月末まで禁じられている。
自覚症状がでてきたのは、2017年10月下旬頃で、トレーニングジムへ行くために、坂道を登っていたときに胸の苦しさを感じた。以前から山歩きの開始直後には胸の苦しさがあったが、加齢現象かと思っていた。緩い坂道で胸が苦しくなったので、異常と感じた。ただ、胸の苦しさは11月中旬までは、その坂道で出るぐらいだったので、様子をみることにした。
しかし、資源回収のため新聞を束ねたときや、平地歩行で20分ほど歩いたときに胸が苦しくなったので、労作性狭心症と確信した。
11月30日に守山区の長谷川内科という循環器内科へ受診し、心電図検査を受け、完全左脚ブロック、高血圧と診断された。
12月5日に再度受診し、ホルター心電図計を付け、6日にその結果を受けて、専門病院への受診を勧められ、自宅から近い、名古屋ハートセンターを紹介された。
12月7日に名古屋ハートセンターで受診、CT検査、エコー検査で冠動脈4か所の高度狭窄を認めた。所見は、右冠動脈(RCA)に偏心性のPlaqueを伴う高度狭窄、左前下行枝(LAD)中間部にDiffuseにPlaqueを伴う中等度狭窄、D1起始部に高度狭窄、左回旋枝(LCX)に中等度以上に狭窄を認める。
12月7日CT検査。右冠動脈(RCA)。
12月7日CT検査。左冠動脈。左前下行枝(LAD)と左回旋枝(LCX)。
12月7日CT検査。
12月11日に名古屋ハートセンターでカテーテル検査を受けて、冠動脈の狭窄度状況を確認した。
12月11日カテーテル画像。右冠動脈(RCA)。狭窄度75%、100%。
12月11日カテーテル画像。左前下行枝(LAD)。狭窄度99%、77%。
12月11日カテーテル画像。左回旋枝(LCX)。狭窄度90%~75%。
2018年1月10日名古屋ハートセンターで、カテーテル手術の打ち合わせをしたところ、当日のエコー検査で心臓弁膜症の大動脈弁閉鎖不全症が見つかったので、急遽、外科手術を受けることに変更された。
1月17日再度受診し、1月31日の手術日を設定した。
1月29日入院時、大動脈弁置換術の説明図。
1月29日入院時、大動脈弁置換術の説明図。心臓内部の四つの弁は膜状に構成されている。生体弁はワーファリンが不要になるが、10年から15年後には再度交換する必要がある。ただし、外科手術ではなく、カテーテルで置換する技術が進化している可能性がある。
そのあたりのことを含めて、入院直前に天野篤の「よくわかる心臓病」を読んだので、承知していた。