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Channel: いちご畑よ永遠に
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台湾 平渓線終着駅 菁桐駅 日本人宿舎跡 太子賓館 菁桐炭鉱

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菁桐駅周辺ガイドマップ。菁桐駅。駅前通り西。       (拡大可)
20171016日(月)。
菁桐駅周辺については、予備知識がないまま来てしまった。歩き方には菁桐礦業生活館がかつての炭坑地帯を紹介しているという記載があるだけだった。しかし、本日は月曜日のため休館であった。
ガイドマップを見ると、南の基隆河方面に日式宿舎群があるらしいので、向かってみることにした。
左下にある台陽鉱業公司平渓招待所は石底倶楽部のことで、通常「太子賓館」とよばれ、現在は「真樸齋」という名になっている。
 
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天ぷら。菁桐駅駅前通り西端南の温泉商店。
台湾10大小吃の中に甜不辣(てんぷら)があるのだが、なかなか現物に出合わなかった。
駅前通り西端南には小吃店がいくつかある。店先で甜不辣を見つけたので、3個注文した。
 
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ぷらを揚げるところ。
実際には「さつまあげ」なのだが、すき腹に出来立ての熱い天ぷらは美味かった。
こあたりは、雞捲という鶏肉の小吃が名物なのだが、鶏肉は嫌いなので食べなかった。
 
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炭坑夫の像。菁桐駅方向。
商店街から坂を下り、右のランタンでデザインされた警察署まで行ったが、何もなかったので、左へ戻り、橋を渡ることにした。その地点にトロッコを押す姿の「炭坑夫の像」が設置されている。
 
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川岸の高台に建つ台陽鉱業公司平渓招待所(太子賓館)。
橋を渡ると、日本の田舎風の風景が現れて、少々感動的だった。
太子賓館の川向うの左上に数軒の和風住居が見えており、これが日式宿舎群らしく、炭坑を管理する日本人幹部たちの集落であったようだ。現在は民宿やカフェなどになっている。
 
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川岸の高台に建つ台陽鉱業公司平渓招待所(太子賓館)。
 
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川岸の高台に建つ台陽鉱業公司平渓招待所(太子賓館)。
太子賓館は台陽鉱業により1939(昭和14)年に建てられた。敷地面積は約六百坪,建築面積は212坪という。阿里山のヒノキを使用し、102人の大工たちが日本の宮造り法で作り上げた。
 
裕仁皇太子が1922年に訪台した関係で太子賓館というようだ。台陽鉱業の招待所や社員訓練所として使用されたが、炭坑が閉鎖されたのちは、仏教の高僧の手に渡り、「渠蓮精舍」と改名して修行を行う場所となった。現在は、「真樸齋」という宿泊施設になっている。
 
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白石里。説明板。
このあたりは白石里という。太子賓館を見下ろす眺望の良い場所に説明板が立てられている。
1918年から菁桐炭鉱で石炭を開削した台陽鉱業は一青妙・窈姉妹のルーツである基隆顏家が経営していた財閥企業である。
 
太子賓館を右に見ながら橋を渡ると、手前には北海道民宿と名付けられた民宿がある。国道が通っており、駅への曲がり角には商店や観光バス用の駐車場もある。
時間も限られているので、日式宿舎群には行かなかったが、川向こうの通りから回り込んで太子賓館横の道を歩き、入れないかと門にある営業案内を見たら、月曜日は内部に入れないようだった。
小道を上がって警察署近くに着き、再び菁桐駅まで行き、その先の菁桐礦業生活館へ向かうと、その手前に給水塔があった。
 
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蒸気機関車用の給水塔。菁桐駅東。
かなり立派な給水塔であった。菁桐礦業生活館に行ったら、月曜休館日だったので、駅方面へ引き返し、北の山方向へ向かうことにした。
 
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菁桐炭鉱総事務所跡への道標。
駅の東に、線路を渡って山へ昇る小道があるので、階段を昇っていくと標識があった。
 
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道標付近の説明板。台湾最大の炭鉱であった菁桐炭鉱・石底炭鉱。
 
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菁桐炭鉱総事務所跡。廃墟と化していた。
さらに坂道を登ると、石底大斜坑入口地区に着いた。
 
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石底大斜坑入口地区。左に大斜坑の入口がある。
 
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石底大斜坑入口地区。ガジュマルに覆われた建物とトロッコ線路の跡。
 
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石底大斜坑入口地区。公園として整備中のようだ。
 
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石底大斜坑の入口。
 
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石底大斜坑の説明。
 
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石底大斜坑の説明。日本語部分。            (拡大可)
石底大斜坑は1937年に開設された。総延長5㎞、深さ1㎞。1000人の労働者が働いていた。1979年に閉坑した。
 
この場所は「煤礦公園」の一部で、菁桐駅の上方に位置する。炭鉱の下方にある洗炭場や菁桐駅が、炭鉱産業のために建てられたものであることが実感できる場所であった。
 
瑞芳方面の列車は1515分なので、菁桐駅へ戻った。

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