PSY・S(サイズ)は、シンセサイザー・作曲担当の松浦雅也とボーカルのCHAKAの二人組テクノポップ・ユニット。1985年にデビュー。1996年に解散した。1980年代後半の活動当初から、当時最先端の電子楽器であるフェアライトCMIを駆使し、1990年代のJ-POPを先取りしたような、非常に先進的なポピュラー音楽を展開した。
松浦雅也はのちにゲーム音楽で活躍、CHAKAもジャズボーカルなどで活躍中。
CHAKAの透明で力強いハイトーンは印象的で、抜群の歌唱力に圧倒される。曲調はスピード感のあるキャッチーなメロディーで満ち溢れる。洒落た歌詞。現在でも色褪せない数多くの名曲を残す。残念ながら、一般的には知られていない。この時代を代表する文化的資産を享受しないとは、もったいないことだ。
興味を持ったのは、NHK-FMの音楽番組でテーマ曲として流れている曲が斬新だったから。それが、どの曲かは、思い出せないが、「.Angel Night〜天使のいる場所〜」(1988年4月)、「薔薇とノンフィクション」(1988年7月)、「ParachuteLimit」(1988年10月)のうち、「Parachute Limit」だったような気がする。
番組も、毎週月曜日 - 金曜日の22時台放送の「サウンドストリート」は1987年3月20日に終了しているので違うようだ。19時30分からだったような気がするが、帰宅できる時間でもないし、そのうち判明すると思う。アニメ『シティーハンター2』のオープニングテーマから知ったわけではない。
聴きだしたころに、「ファジィな痛み」(1989年7月)が発売されたので、知ったのはそのころかもしれない。当時、ファジィは流行語になりかけていたときで、歌詞にも感心した。
とにかく、そのFM番組では上記の曲や「Lemonの勇気」(1987年9月)がよく流れており、エアチェックやレンタルCDからカセット化して車で聴いていた。音楽雑誌で記事を読むと、カレッジチャートでは有名ということが分かった。大学生などの限られた層で人気があるということだ。そのため、キー局のテレビ番組に出演することはなく、映像で見る機会はなかった。
しかし、「Wondering up and down〜水のマージナル〜」(1989年12月)が発売されたころ、出張で東京へ行き、深夜、ホテルに帰ってテレビを付けたら、テレビ神奈川の音楽番組で、「Wondering up and down〜水のマージナル〜」のスタジオ録画が放映されていた。
感動したのは、数人のバックダンサーの女性のうち一人が私好みの美人で、しかもダンスの動きに一人だけキレがあって、明らかに他の女性とは違っていたことだ。しばらくのちに、それが振付師の南流石であると知り、以来、南流石に注目するようになった。
当時は、米米CLUBがテレビによく出ていたが、バックダンスのシュークリームシュも、よく見ると、一人だけ、ダンスのキレがいい女性がいるな、と思ってみていた。
YoutubeでPSY・Sを見るときは、南流石の振り付けとダンスを見ることができて二重にうれしい。
関係ないが、韓国人が英語名で、崔をPSY、文をMoonとしたり、統一教会事件のとき、文鮮明がMoon Sun-myungと名乗っているのを知ったが、美称すぎる。