カルチャークラブ The War Song
War war is stupid And people are stupid
And love means nothing In some strange quarters
War war is stupid And people are stupid
And I heard them banging On hearts and fingers
People fill the world With narrow confidence
Like a child at birth A man with no defense
What’s mine is my own I won’t give it to you
No matter what you say No matter what you do
Now we’re fighting In our hearts
Fighting in the street Won’t somebody help me?
Man is far behind In the search for something new
Like a philistine We’re burning witches too
This world of fate Must be designed for you
It matters what you say It matters what you do
Now we’re fighting In our hearts
Fighting in the street Won’t somebody help me?
After the bird has flown He walked ten thousand
Miles back home You can’t do that to me, no
The War Song。1984年10月(米)。英2位、米17位。名曲。
「戦争なんて馬鹿げてる」(war is stupid)と冒頭から繰り返されている上、ラストでも「センソー、ハンタイ」と歌っている。一方で続く歌詞は「人民は愚かだ、愛に意味などない」(And people are stupid And love means nothing)と非常にシニカル。イギリスの風刺人形劇TVシリーズ「スピッティング・イメージ」のパロディーという。
MVには数百人の骸骨姿の服を着た子供たちを動員。軍服姿の跳躍や行進姿は斬新だった。
ベストヒットUSAでは順調にチャートを上昇したので、MVを見る機会は多かった。「戦争反対」という日本語が聞こえてきて、初めて聴いたときは耳を疑ったが、数か国語版が用意されていたと近年知った。
初めて聴いたときから、曲調は覚えやすいメロディーなので、数曲ぶりに群を抜いていい曲だと思った。
しかし、この曲を最後にベストヒットUSAからは姿を消した。この曲以前のゲイダンス路線からかけ離れていたからなのか。反戦歌が当局から忌避されたのかと思っていた。
2007年だったか、ボーイ・ジョージが逮捕されたときの画像が以前のイメージとはまるで別人だったので、日本のネット上で大騒ぎとなったことを覚えている。
1982年の「Do You Really Want to Hurt Me」で世界的に知られるようになった。12月にアメリカのチャートに現れ、1983年4月に2位。1位はマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」。
MVで踊りながら席を回る姿がとにかく印象的で、ゲイが幅を利かす時代になったのかと驚いた。
曲のメロディーはスムーズでダンサブル。名曲。
続くシングル群はいずれも水準以上だったので、必ずチャートの上位になった。「カーマは気まぐれ」は大ヒットした代表曲といえるが、どうしても聴きたい曲ではない。
カルチャークラブはイギリス勢進出の初期のグループとして評価される。