フーターズThe Hooters
1980年代後半活躍したアメリカのロックバンド。
フォーク、ケイジャン、ザディコ、レゲエ、スカなどの音楽を大胆に採り入れたサウンドで一世を風靡した。また主要メンバーのうちの一人ロブ・ハイマンは、シンディ・ローパーのスタンダード曲「タイム・アフター・タイム」の作曲者としても知られている。バンド名はメロディカの異称から採られている。
「Johnny B」1987年(全米61位)はFMエアチェック音源でカセットに落としてよく聴いた。フーターズの名前は知っており、評価は高かったが、放送されることはなかったので実際に聴いたのは数年後だった。
骨太のアメリカンロックだが、哀愁感のあるメロディと大胆なギターサウンド、冒頭のマンドリンなど変わっていて、かつ面白く、楽曲の出来がいい。
「Satelite」1987年(全米61位)も聞き覚えがある。これは、完全なるケイジャンロックである。アイルランド人のコメントもある。チーフタンズをロック化したらこんな音になる。私のつぼの音である。フィドル、アコーディオン、ピアニカの音が南部人にダンスを踊らせる。ケルト文化は世界で健在だ。ケイジャンといえば、「ジャンバラヤ」など名曲は単発では知られているが、なかなか日本人に受け入れられないのが残念だ。ニッティー・グリッティー・ダートバンドにはケイジャンロックの名演が多い。
PVの老夫婦はグラント・ウッドの名画「アメリカン・ゴシック」のパロディー。
「And we danced」など、他の曲も聴いてみたが、この2曲がやはりいい。
エリック・バジリアンの名前は聞いたことはあったが、よく知らなかった。ルーツ楽器のコレクターでもあるらしい。 シンディー・ローパーのデビュー時のバックバンドで、メンバーのロブ・ハイマンは名曲「タイムアフタータイム」の作曲者。
1990年代からは個人活動が多くなり、バンド自体は時々活動する程度だったみたいだ。だが、今年(2007年)ひさしぶりにアルバムを出すらしい。