ホーチミン市。クチトンネルツアー。2013年1月28日（月）。ホテルで昨日6ドルで予約したクチトンネル半日ツアーの送迎を待っていると、係員が来てバスに誘導されて乗車。ホテル街でピックアップを繰り返したのち、郊外へ向かい、1時間ほどたつと漆塗りセンターに立ち寄り、20分ほど休憩。観光バスが群れをなして到着と発車をしているので、自分の乗ったバスを見分けるのに苦労する。11時30分頃、クチトンネルに着き、入場。
レクチャーハウスでベトナム戦争の古いニュース映画を見せられ、レクチャーを受けた。ホーチミンから北西約70kmに位置する「クチ」は、ベトナム戦争の戦争遺跡である観光名所。約20年もの歳月をかけて掘られた全長約250キロにも及ぶクチトンネルは一部が開放されて、アメリカ軍に抵抗したベトナム解放戦線と人民の戦いを象徴した施設となっている、
落とし穴。鉄釘が埋め込まれている。1980年代以降のハリウッド映画でアメリカ兵が恐怖に襲われる風景が思い出される。
射撃場。ライフルを実際に発射することができる。入口に受付があり、数種類のライフルと弾丸を選ぶ。口径が大きいほど高い。私は一番小さい実弾を選択。10発で30万ドン（1260円）。10数人ほどいたツアーバスの男性客のうち、半数ほどが参加したほどで、受付はごったがえしていた。
軍服姿のインストラクターに連れられて、的のある射撃エリアに入る。射撃位置は塹壕の中にあり、見学コースからは見えないようになっている。的まで150～200ｍほどあるので、当たったかどうかは分かりにくい。
私は高校時代弓道部だったので、当て者は好きだ。30年ほど前にロサンゼルスへ行ったときは、ピストルの射撃場で人型の的に向けて実弾を撃った。10数年前はサイパンでライフルの射撃をした。
射撃場の横に軽食売場があり、軽い昼食を摂る。
炊事場の見学後に菓子の提供があった。フルーツのような外観だが、イモのような味がする。これはタピオカで、キャッサバの根茎から製造したデンプンであった。
トンネルの入口。上は分からないようにカモフラージュされた蓋で隠されている。
これが、ツアーのメインイベントである。
トンネルの入口。両手を挙げて中に入っていく。女性が入り込んだ途端すぐ、出てきて引き揚げてもらっていた。中は狭くて暗く、恐怖を感じるのだろう。笑いの生まれる瞬間だ。そんな女性が二人いた。太った人も無理。私は問題がないので、中に入った。
トンネルの中。狭いので、腹ばいで前進するしかない。ライトなどの照明もないので、前の人の気配を支えに進む。10数ｍほどで、出口から出た。衣服は汚れてしまった。出てきた人たちは達成したことに満足した顔をしている。
13時過ぎに施設を出て、ホーチミン市への帰途につく。サイゴン大教会を見学するため、ベンタイン・バスターミナル付近で下車。徒歩で教会へ向かう。
ベンタイン市場。北側の店先。ホーチミン最大のマーケットという。中には入らなかった。
サイゴン大教会と中央郵便局。中央郵便局は右に見える。観光客は多い。
サイゴン大教会。19世紀末に建てられたゴシック式の赤煉瓦の教会建築。入口を入ると、傷痍軍人がいて。寄付を迫ってきたので、気分は悪い。内部はそれほど見所はない。
中央郵便局。19世紀末のフランス統治時代に建設されたので、フランス風の瀟洒な外観。
中央郵便局。アーケード風の天井の下の壁にはホーチミンの肖像画が描かれている。内部は土産物売場や観光案内所になっていて、大勢の人が屯している。
中央郵便局。1892年のサイゴンとその付近の地図。
見学後。夕方前の閑散時を狙って、人気レストランへ歩いて向かった。
ベトナム料理店「ニャーハン・ゴン」。中央郵便局の近くにあるレストラン。ベトナム各地の庶民料理が集められた屋台形式のレストラン。店内は水と緑に囲まれた清潔感のある意外に豪華な造りで、人気があるのもうなずける。
ビュッフェ形式で選ぶこともできるが、席に置かれたメニューから注文した。発酵調味料をベースにしたスープ麺ブン・マムを注文。
タクシーでホテルへ帰る。ホーチミンの観光はこれで終了。翌日はオケオ遺跡のあるロンスエンへ移動。