オリビア・ニュートン=ジョンOlivia Newton-John。1948年イギリス・ケンブリッジ生まれの歌手・女優。
父方の祖父Oliver John、父方の祖母Daisy John (旧姓Newton)、父Brinley Newton-John、母Irene Newton-John(旧姓born)。二人は1937年に結婚し、1959年に離婚。
母方の祖父はドイツ出身のユダヤ系でノーベル賞受賞物理学者マックス・ボルン (MaxBorn)。母方の曾祖母の父は「権利のための闘争」で有名な法学者のルドルフ・フォン・イェーリング。
父Brinley Newton-John は大戦中MI5(Military Intelligence Section 5、軍情報部第5課)将校として、ドイツ軍の暗号エニグマ解読作業に従事していた。
1954年父のオーストラリア・メルボルン大学ドイツ語教授就任にともない移住。1965年、出演したオーディション番組で優勝。その懸賞で英国に戻り、1966年にデビューした。1971年にボブ・ディランがジョージ・ハリスンに提供した曲のカバー「If Not ForYou」がヒットしたのをきっかけにカントリー系歌手として人気を集めた。1975年アメリカに移住。アダルトコンテンポラリーおよびカントリー系歌手として活躍する。
1978年のミュージカル映画『グリース』でジョン・トラボルタと共演し、大成功を収める。1980年の映画『ザナドゥ』に主演。サントラ曲『マジック』、ELOとの『ザナドゥ』がヒットした。
1981年11月「フィジカル」が米1位の大ヒットとなる。
「カントリー・ロード Take Me Home, Country Roads」 (1974)・・・当初はイギリスとヨーロッパ圏の一部の国のみ発売。1976年に「たそがれの恋」との両A 面で日本でシングルカットされオリコンBEST10入り。オリコン洋楽チャートで1976年11月29日付から15週連続1位を獲得。
「そよ風の誘惑Have You Never Been Mellow 」(1975)・・・ビルボード1位。
Jolene (1976)・・・オーストラリア・日本・ヨーロッパ圏の一部の国で発売。
Magic (1980)・・・ビルボード1位。
Xanadu (1980) with ELO・・・ビルボード8位。
Physical (1981)・・・ビルボード1位。
ということは、日本では、まず「そよ風の誘惑Have You Never BeenMellow 」でオリビアを知って、人気が出たということか。そんな記憶がある。 ついで、「カントリーロード」「ジョリーン」がほぼ同時にヒットしたということだろう。杏里の「オリビアを聴きながら」が1978年11月発売されたことからも、当時の人気がうかがわれる。この3曲はそれほどインパクトのある名曲だった。「カントリーロード」は、やはり本家ジョン・デンバーが一番いい。「ジョリーン」は、本家ドリー・パートンよりいいし、こちらが有名。
「マジック」は今聴くと大した曲ではない。「ザナドゥ」はきらびやかな名曲だ。当時無敵だったアバを意識した曲調を感じる。エレクトリック・ライト・オーケストラはいいバンドだった。
「フィジカル」は今聴くと飽きてくる。
グリース時代はディスコサウンドが嫌いだったので、その時代は興味がない。