ハンソン（Hanson）は、3兄弟からなるオクラホマ州タルサ出身のバンド。
1992年、オクラホマ州でアイザック（1980年～）、テイラー（1983年～）、ザック（1985年～）のハンソン3兄弟によって結成された。
1997年5月、アルバム「Middle Of Nowhere」でメジャーデビュー。ファーストアルバムからの第1弾シングル「MMMBOP（ンー・バップ）」が大ヒットし、世界24ヶ国でチャート1位を獲得。翌1998年のグラミー賞では最優秀レコード賞、最優秀新人賞などにノミネートされた。
この曲はハンソン兄弟の作品である。
90年代はハードロック・スタジアムロックが衰退し、グランジロックが盛んになった。グランジロックは荒削りが売りもので音楽的に進化したわけではない。世界中の人にとっても、洋楽に対する物足りなさは同じだったと思われる。
ハンソンの「MMMBOP（ンー・バップ）」は50年代・60年代音楽のロック的な焼き直しだが、グランジやラップに比べればノスタルジックとはいえ良質なので、受けたのではないか。しかも生きのよい子供世代の演奏で。
当時はまだMTVを見続けていたが、いい音楽はないなと思っていたときの、一服の清涼剤だった。
オクラホマ州タルサはミュージシャンを輩出している。レオン・ラッセルやJ. J.ケイルは少年のころタルサで音楽的素養を身に着けた。そういう音楽的風土からハンソンは生まれたのだろう。