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Channel: いちご畑よ永遠に
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マーシャル・タッカー・バンドの名曲 その7 「Running Like the Wind」「Silverado」「Stay in the Country」「Ballad of M.T.B.」  

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マーシャル・タッカー・バンドThe Marshall Tucker Bandは、サウスカロライナ州スパータンバーグで1972年に結成されたサザン・ロックバンド。ロックを基本に、カントリー、ブルース、RB、ジャズなどアメリカンミュージックのすべての要素を取り込んだサウンドである。
結成メンバーは、リードギターでほとんどの曲の作詞作曲をしたトイ・コールドウェル、ベースで弟のトミー・コールドウェル、リズムギターで曲も書いたジョージ・マッコークル、フルート・サックスでこのバンドの味付けをしたジェリー・ユーバンクス、ドラムでジャズ畑のポール・リドル、ボーカルのダグ・グレイ。
 
マーシャル・タッカー・バンドは、今も現役でライブを続けており、2019年のスケジュールも発表されている。結成メンバーで残っているのは、ボーカルのダグ・グレイのみ。

1978年のアルバム「TogetherForever」発売後、キャプリコーンレコードは197910月に倒産した。MTBはワーナー・ブラザーズへ移籍後、1979年にアルバム「Running Like the Wind」、1980年に「Tenth」を発売。

19804月、実質的なバンドリーダーであったベースのトミー・コールドウェルが自動車事故で死亡。下の弟ティムもその1か月前に交通事故で死亡していた。ベースの後任には、前身バンドで一緒にプレイしていたフランクリン・ウィルキーを招き、夏からツアーを継続した。このころから、70年代ほどの人気は回復できなくなった。

1981年トミー・コールドウェルに捧げるアルバム「Dedicated」をトム・ダウドをプロデューサーに迎えて発売。1982年アルバム「Tuckerized」発売。メンバーの作品は2曲のみで、ほかはカバー曲で構成。演奏はMTBらしいものだが曲想は違うので、転換を図る意図があったのかも。1982年ごろから、キーボードのロニー・ゴッドフライが準メンバーになっていたようだ。

81年と82年ごろのライブ映像では、トイはフロントに立たず表情が暗くなっている。
1983;年アルバム「Just Us」と「Greetings from South Carolina」を発売。同年、トイ・コールドウェルが脱退。84年ジョージ・マッコークル、ポール・リドル、フランクリン・ウィルキーが脱退し、一旦解散状態となった。
 
トイ・コールドウェルはのちにトイ・コールドウェル・バンドを結成して演奏を続け、1992年に同名のCDを発売したが、1993年に心筋炎により亡くなった。
ジョージ・マッコークルはソングライターとなり、ソロアルバムを制作。2007年ガンにより死亡。
なお、ジェリー・ユーバンクスは1996年に引退した。
 
1988年、ダグ・グレイとジェリー・ユーバンクスは、スタジオミューシャンの演奏でアルバム「Still Holdin' On」をマーキュリーから発売。その後、新メンバーを補充してMTBを継続した。

1990年、アルバム「 SouthernSpirit」をシサパレコード(日本ではワーナーパイオニア)から発売。

1992年、アルバム「Still Smokin'」をキャビン・フィーヴァーから発売。旧式拳銃の銃口から煙が出ているアルバムジャケット。

1993年、アルバム「Walk Outsidethe Lines」を発売。カントリー寄りに戻ったアルバムで、タイトル曲は長年MTBのファンであったガース・ブルックスとの共作。

その後2007年まで6枚のアルバムをK-TelShout! Factoryのレーベルから発売している。
 

1978年ごろに「Searchin' for aRainbow」(1975年)、「Carolina Dreams」(1977年)、「Together Forever」(1978年)の3枚のアルバムを購入し、長らく愛聴したが、80年代以降はレコードも情報も途絶えた。


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2000
年から2005年ごろに、中古CDで「 Southern Spirit」を購入した。これは、日本で発売されたもので、日本文の解説もある。半分ほどは良曲だった。同じく輸入中古盤で「Still Smokin'」を購入した。余り良くなかった。

ネット通販で、Shout! Factory制作、日本のGENEONが発売したDVD「ライブ・フロム・ザ・ガーデン・ステイト1981」を購入。15曲のうち「Dedicated」から半分ほど。定番曲は「Take the Highway」、「Can't You See」「This Ol' Cowboy」、「Fire on the Mountain」、「Searchin' for aRainbow」、「Heard It in a Love Song」。

同じく、輸入盤DVDSOUND STAGE ‘82」を購入。テレビ番組のビデオ。キーボードにロニー・ゴッドフライが参加。上記の定番曲がほとんどだが、「Together Forever」収録の「Change is GonnaCome」のジャズ的なソロ回しが秀逸だった。

2000年ごろからMTBの公式ホームページをよく見ていた。30曲ほどで各30秒ほどの試聴コーナーがあり、「Running Like the Wind」、「Silverado」などを発見した。
2007年ごろからyoutubeを見て新発見の連続となった。
当時から、ダグ・グレイの声がつぶれている、トイとトミーに敬意を表してバンドをやめてほしい、というコメントを見かける。
 
Running Like the Wind」。作詞作曲トイ・コールドウェル。 

1979年のアルバム「Running Likethe Wind」はポップ・ロック、ジャズ・フュージョンのサウンドといわれるが、実際に聴いてみると、「Carolina Dreams」と「Together Forever」の中間のようなサウンドでバンドの作風は踏襲している。このタイトル曲は題名どおり、颯爽と馬で駆けるイメージの曲。

 
Silverado」。作詞作曲ジョージ・マッコークル。

1981年トミー・コールドウェルに捧げたアルバム「Dedicated」は、トム・ダウドをプロデューサーに迎えた。なるほど、音質はよい。この曲は「Running Like the Wind」に似た曲調。

 
Stay in the Country」。作詞作曲ティム・ローター(メンバーでベース担当)。

1990年のアルバム「SouthernSpirit」収録。

オリジナルバンドの雰囲気を想起させる曲調。
 
Ballad of M.T.B.」。作詞作曲ティム・ローター。
Southern Spirit」収録。MTBの過去を振り返る内容の歌詞。
このアルバムでは、「Country road」の演奏が良いが、youtubeにはなかった。
 
"Ballad Of M.T.B."
 
They got their name

 From an old key chain

 Left  lyin' on the floor

 They  said it came

 From  an old man that played

 You know we opened up the door

 

 So  they took off on their own

 And  they left their families home

 Takin'  it  day by day

 And  they  spend most of their time

 Writin'  songs 'bout Caroline

 They  gonna make it, one day

 

 The  years, they passed

 And  the songs, went by

 Like  travelin' through those blue ridge mountain skies

 All  the years today have all gone by

 You  can still see it in their eyes

 

 So  they played from Caroline

 To  the coast of California

 Workin'  every day
 Makin'  all their dreams come true
 Brought  the music back to you

 You  know they made it there this way

 
 Wasn't   that long ago

 Seems  to me

 The  long hard ride is over now

 Can't   you see
 Can't   you see

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