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Channel: いちご畑よ永遠に
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エリック・ドルフィーの名演 「ラスト・デイト」から「You don't know what love is」「Miss Ann」

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1972年に大学へ入学してからジャズを聴きはじめ、そのころから70年代末にかけてLP15枚ほど購入した。同時に、ラジオのジャズ番組を聴きはじめた。当時は毎夜どこかで流れていたような気がする。
油井正一の番組だったような気がするが、ジャズの歴史を紹介していて、チャーリー・パーカーから説き起こしてくれた。

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ある日、エリック・ドルフィーの「ラスト・デイト - Last Date」の話題になり、「音楽は終わると空中に消えてしまう。もう二度と取り戻すことはできない。When you hear music ,after it's over, it's gone in the air. You cannever capture it again」と、エリック・ドルフィーがアルバムの最後に語っている、と話した。これには感動してしまった。


1974年に「ラスト・デイト」の限定廉価版が発売されたので、売り切れる前にとすぐ購入して愛聴した。ドルフィーのほかのアルバムは持っていない。

「ラスト・デイト」には6曲の演奏があるが、最後の曲「「Miss Ann」」が一番好きになった。偶然だが、この曲の終わりに例の名言を語っている。


パーソネル。

Eric Dolphy – bass clarinet, flute, altosaxophone

Misha Mengelberg – piano

Jacques Schols – double bass

Han Bennink – drums

196462日録音。

 

Miss Ann」は、アルトサックスを吹くドルフィーの節回しが面白い。あっちこっちを飛び跳ねているような演奏だ。それでいて、ジャズの生命であるスイング感がしっかり聴こえる。
Youtubeでほかの演奏を聴くと、同じスタイルだった。
 
You don't know what love is」。ドルフィーのフルートは、始めは能の能管のように聴こえる。そのあと、蝶が舞うように飛翔を続ける。
この曲が一番人気のようだ。たしかに、私も好きだが、スイング感がないのが欠点。ジャズではなく音楽として聴けば最高の音楽。
 
ドライブ用にカセットに録音したジャズの演奏は、この「Miss Ann」と、ステファン・グラッペリ&バーニー・ケッセルの1曲。
 

エリック・ドルフィーの名盤はほかに「At The Five Spot, Vol. 1(1961) 」と「Out to Lunch!」が挙げられている。

Youtubeで聴いてみたが、「ラスト・デイト」ではエリック・ドルフィーのみが、フューチャーされているのでドルフィーの演奏を純粋に楽しめるが、ほかの楽器演奏が邪魔になってドルフィーに集中できない。
「ネイマ– Naima」はいい。
私が持っている唯一のコルトレーンのLPOlé Coltrane」に参加していた。


ライナーノートは油井正一氏。

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