Quantcast
Channel: いちご畑よ永遠に
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1170

ウォーカー・ブラザーズ の代表曲 「ダンス天国」「孤独の太陽」 スコット・ウォーカー

$
0
0

1960年代「太陽はもう輝かない」などが世界でヒットしたウォーカー・ブラザーズのスコット・ウォーカー(本名ノエル・スコット・エンゲル)(1944年生まれ)が2019322日、76歳で亡くなった。
レコード会社は「ブリティッシュ・ミュージックの第一線にいた唯一無二で挑戦を恐れない巨人」と称えた。
Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第39位。
 
 米オハイオ州で誕生したスコット・ウォーカーは、1964年にロサンゼルスで、ジョン・マウスらとウォーカー・ブラザーズ・トリオを結成。ドラマーがゲイリー・リーズに代わり、ロンドンに拠点を移し、ブレイクした。
 
ウォーカー・ブラザーズは1966年、『太陽はもう輝かない』が全英1位・全米13位を獲得した。日本でもヒットし、19672月に初来日。その後も『ダンス天国』や日本独自発売の『孤独の太陽』が大ヒットし、不二家チョコレートのCMに出演するなど日本列島に旋風を巻き起こした。
 
春に行ったジミ・ヘンドリックス、キャット・スティーヴンス、エンゲルベルト・フンパーディンクとのイギリスツアーの後に解散し、それぞれソロ活動を行う。
19681月、爆発的な人気だった日本で臨時に再結成をし、日本武道館などで公演を行う。ちなみに、日本武道館での公演はビートルズに次いで2番目である。
 
低音美声のスコット・ウォーカーはソロ活動でも高い評価を得て、セカンド・アルバム『Scott2』(1968年)は全英1位に輝いた。 「Copenhagen」は1969年の楽曲。
その後、うつ病からガス自殺未遂を図り、公衆の前に出ることをひどく嫌い、消息を絶つ。1984年にソロでカムバック。2000年のメルトダウン・フェスティバルではキュレーターを務め、レディオヘッド、ブラーらを招いている。
デヴィッド・ボウイ、ブライアン・イーノ、マーク・アーモンド、レディオヘッドのトム・ヨーク、アークティック・モンキーズのアレックス・ターナーら多くのミュージシャンに影響を与えた。

 
新聞などでは代表曲は「太陽はもう輝かない」としているが、それは英米でのことで、日本では「ダンス天国」と「孤独の太陽」が代表曲。ほかに「ふたりの太陽」。
特に重要なのは、「ダンス天国」で日本のダンス文化を変えた曲である。日本では、アメリカの文化は米兵が駐屯していた横須賀あたりから広がって赤坂・六本木あたりのディスコ・クラブで流行するパターンがあった。
直前にはベンチャーズのエレキブームがあり、「ノッテケノッテケ」という振りで踊っていたが、「ダンス天国」は次元が違っていた。ビートルズなどのブリティッシュ・インベイジョンもアメリカ経由なのだが、その系統のダンスの代表曲として「ダンス天国」が使われた。テレビのニュース・ドキュメントで米兵たちのダンスが紹介され、日本のポップ番組で日本の歌手たちが、こぞって歌って踊っていたのが「ダンス天国」であった。ジミヘンやクリームが日本で流行するまでは、ビートルズとアイドル的な人気を二分していたことは確かだ。ストーンズはアイドルではないので。6768年ごろの「ミュージック・ライフ」の表紙にウォーカー・ブラザーズが頻繁に使われてていた。ただ、それはアイドル的な人気なので、ジミヘンやクリームの天下になると、あっさりと飽きられてしまう程度のものであった。
また、「ダンス天国」はグループ・サウンズGSの興隆期によくカバーされ、スパイダーズもよく歌っていた。


「ナーナナナー」や「マッシュポテト」の掛け声とともに、場を盛り上げる曲であった。
「ダンス天国」Land Of 1000 Dancesは、1962年にR&Bのクリス・ケナーが作ってレコードにした歌で、1966年のウィルソン・ピケットら多くのカバーがある。「ナーナナナー」の部分は1965年にカバーしたボーカルがライブで歌詞を忘れたときに作られた。

った。


「孤独の太陽」もラジオでよく聴いたので、日本では66年後半から67年初めのヒットなのだろうか。「太陽はもう輝かない」は聴いた記憶はないし、出来もよくない。

ウォーカー・ブラザースはGSみたいな存在だったといえよう。
 
文化放送「オールジャパン・ポップ20」のチャートから。
1回放送日196757日での第1位は「ダンス天国」で2位はビートルズの「ペニー・レイン」、「ダンス天国」は528日まで4週連続1位。
8月に「ふたりの太陽」が4位。11月「ウォーキン・イン・ザ・レイン」が4位。12月スコット・ウォーカーの「いとしのマチルダ」が5位。

1967年年間ランキングでは、1位「愛こそはすべて」ビートルズ2位「ふたりの太陽」ザ・ウォーカー・ブラザース3位「太陽をつかもう」クリフ・リチャード、4位「ダンス天国」ザ・ウォーカー・ブラザース、4位「ペニー・レイン」ビートルズ、6位「恋の合言葉」モンキーズ。
1968414日、1位「ジャッキー」スコット・ウォーカー。、2位「マサチューセッツ」ビー・ジーズ。8181位「ジョアンナ」スコット・ウォーカー。
 
1970年1月の1969年アーティスト順位。
1位ビートルズ、2スコット・ウォーカー、3メリー・ホプキン、4クリフ・リチャード、5位ピンキーとフェラス、6ローリング・ストーンズ、7位ビー・ジーズ。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1170

Trending Articles