三之間西面に見える襖絵の一部は「芦鷺瀑辺松樹図」(ろろばくへんしょうじゅず)で、狩野探幽画(重要文化財)の復元絵画。
入側(廊下)は往路・復路に分けられて見学することになる。
透かし彫りの花模様を付けた板でつくられ、部屋の連続性を視覚的に表現している。
意匠は桔梗の花束、葡萄に栗鼠(りす)、葵の紋。
栗鼠(りす)は同じ方向を向いている。
栗鼠(りす)は対面しており、右の栗鼠は口を開け、阿吽のように並んでいる。
山鵲は両面に配されており、どちら側から見ても表になっている。
欄間彫刻は将軍と対面する者の視線を意識し、富貴・平安・長寿の理想的社会を示そうとする意図を看取することができる。
水の流れる広い空間に琴棋書画図を描く。東側襖が棋(碁)、西側襖が琴、南側襖が書画。
いずれも狩野探幽筆。
北の床の間壁貼付け絵の画題は不明だが、滝および高士が佇む亭が描かれている。
西の一之間との境の上の彫刻欄間は「竹と梅と鶏」で、表は一之間側になる。
飾金具。