2019年4月19日(金)、名古屋市港区の名古屋港ガーデンふ頭にある名古屋港水族館を初めて見学した。
名古屋港水族館は、水族館としては2017年現在、日本で最大の延床面積を誇り、入場者数ランキングは3位である。
東海地区のテレビニュースで取り上げられることも多く、最近の全国ネットのワイドショーでも、6月2日まで開催されている特別展「寿司ネタ大集合 ~水族館が斬る!寿司のいろいろ~」が気持ち悪いと紹介されていた。
名古屋港水族館は、1992年10月に南館が開館し、2001年11月に世界最大級の野外水槽を持ち、イルカショーなどが開催される北館が開館した。
館内ではイルカをはじめ、シロイルカ(ベルーガ)、ペンギン、ウミガメなどが飼育・繁殖・研究されている。なかでも、コウテイペンギンとシャチの飼育展示は日本で2館のみと珍しい。
北館屋外の野外水槽では、ダイナミックなイルカやシャチのショーを間近で見ることができる。またマイワシのトルネード等イベントが毎日開催されている。
水族館の入館料は全国的に、概して2000円前後と高い。名古屋港水族館は2000円。愛知県在住65歳以上(名古屋市敬老手帳含む)の者でも1,000円する。
近隣の南知多ビーチランドは1,800円(障がい者手帳で半額)。最近話題の竹島水族館はイルカショーがないので500円と安い。
名古屋港水族館の設置者である名古屋港管理組合は特別地方公共団体で、公立の水族館なのだが、愛知県と名古屋市の折半出資なので、名古屋市敬老手帳保持者は優遇されていない。
私は身体障害者になったので、名古屋港水族館は全額免除つまり無料である。
いつ行ってもいいのだが、人気があるので平日でも混雑しない時期を選ぶ必要がある。新学年となるこの時期は小中学校の遠足はまだない、と判断した。
たしかに、そのとおりだったが、大学生・高校生の団体が来ていることは予想外だった。外人も多く、中国語圏が目立ち、東南アジア系も多い。ドイツ語を話す家族連れもいた。
地下鉄名古屋港駅を出て、5分ほど歩くと、名古屋港水族館が見えてくる。想像より大きかった。入口は北館にあるが、南館へは徒歩3分ほどの連絡通路を歩く必要がある。
入口でイベント・スケジュールをもらい、北館・南館でのイベントと時刻を検討する。
13時40分ごろ入館して、15時40分ごろ出たのだが、面白そうな「ペンギンよちよちウォーク」は昼1回だけなので終了していた。
14時から南館でペンギンのペンタ君コーナー、14時30分から北館でシャチの公開トレーニング、15時から南館でマイワシのトルネードを見学したので、連絡通路を何度も往復させられた。この通路は空港なみの歩く歩道にしてほしい。
なお、沖縄美ら海水族館、海遊館、横浜・八景島シーパラダイスは以前見学し、近年では和歌山県の串本海中公園と太地町・くじらの博物館を見学した。
名古屋港水族館がシャチにこだわるのは、名古屋城のシンボルが金鯱であることからであろう。
南館は、名古屋港に展示公開されている南極観測船「ふじ」が南極へ至るルートにある日本の海、赤道の海、オーストラリの水辺、南極の海を順次紹介展示するコンセプトになっている。
お母さんのステラと2012年11月に生まれた娘のリン。
シャチたちはガラス越しに来館者と遊ぶのが大好き。「今日はどんな人が来ているのかな?」と観察している。
昨日の「ダーウィンが来た」では、知床の海で数十頭のシャチファミリーが婚活に励む姿が放送されていた。
14時30分からは、この水槽上部にあるスタジアムで、シャチのジャンプする姿を見た。
案内放送で、ペンタ君とふれあうコーナーがあるというので、北館からあわてて南館へ移動した。本物のペンギンが出て来ると思ったら、着ぐるみだったので、がっかりした。
奥にあるペンギン水槽へ移動。
4種類のペンギンたちが展示されている。
世界最大のエンペラーペンギン、頭のリボンのような模様がかわいいジェンツーペンギン、白と黒のツートンカラーのアデリーペンギン、あごにひげのような模様があるヒゲペンギンがいる。
オーストラリア東部の川や湖に棲み、最大で全長150cmになるが普通は100cm程度である。
現在、肺魚類はレピドシレン類とケラトドゥス類との2つの仲間に分けられるが、本種はケラトドゥス類唯一の生き残りで、柄のある胸ビレや腹ビレなどに祖先の面影を多く残しており、他の肺魚類と比べて原始的だと考えられている。
肺魚類はシーラカンスの仲間(総鰭類)と並び起源の古い魚で、その祖先は約4億年前のデボン紀に現れた。
我々ヒトの遠い祖先は、以前は総鰭類であると考えられていたが、最近はその体の構造などから肺魚類が祖先であるという説が有力視されるようになってきた。
ボランティアが観察の手伝いをしており、水草を食べさせていた。
アメフラシ(雨降らし)は、巻貝の一種で、殻は著しく退化し,体長10〜15cmほど。黒褐色地に灰白色の斑紋をもつが,個体変異が大きい。体はやわらかくナメクジ状で,体の中央背面に外套膜で包まれた葉状の薄い殻がある。刺激されると紫色の粘液を外套右側縁の紫汁腺から出して身を守る。冬から春に北海道南部以南の日本各地の海岸に多く現れ,アオサなどの海藻を食べる。
北館3階メインプールで14時30分から開催されるシャチの公開トレーニングへ向かう。