復元された国史跡・志段味大塚古墳。2019年4月14日(日)見学。
平面図と概要。
墳丘:帆立貝式古墳(墳長約51m・後円部径約39m・前方部長約13m)。
葺石:墳丘斜面の葺石(円礫)は、隣り合う石と石との間に隙間がある貼り石風の葺石で、近畿地方の古墳に類例がある珍しい施工方法である。
周濠:あり
埋葬施設:2基。第1埋葬施設(粘土槨)、第2埋葬施設(木棺直葬)。
出土遺物:〔埋葬施設〕鈴鏡・馬具・甲冑・帯金具・大刀・鉄鏃・革盾。
〔墳丘〕円筒埴輪・形象埴輪(蓋・鶏・水鳥)・須恵器・土師器。
築造時期:5世紀後半。470年頃(雄略天皇期)。
1923(大正12)年に梅原末治によって、東海地方で初めて古墳の学術的な発掘調査が行われ、第1埋葬施設から5世紀後半のの武器・武具・馬具が出土した。
調査図。
埴輪列。説明。
造り出し。説明。
造り出し。
北側のくびれ部の平面L字形に張り出した造り出しでは、小型の土製品を配置する近畿地方の大型前方後円墳と共通する祭祀行為が確認された。
北東側、見学用階段。
東側からの旧状。2013年2月見学時。
後円部・墳頂。
北(右)側に、第2埋葬施設の木棺を地上部に復元。南(左)側に梅原末治が調査した第1埋葬施設の位置を示す。
埋葬施設。説明。
後円部・墳頂。中央・第2埋葬施設の復元された木棺。
埋葬された二人。
第2埋葬施設。木棺内部は未調査。
第1埋葬施設・木棺内部の推定復元図。
顏の上に置かれた鈴鏡が注目される。鈴鏡について、4月14日にシンポジウム、4月21日に講演会が開催された。
第1埋葬施設・木棺からの出土品。
6月23日まで特別展示されている。
前方部(南西)方向。
前方部(南西)方向の旧状。2013年2月見学時。
見学後、ミュージアムの展示室を見学。