2015年7月2日(木)。
ボリビア・ペルー・チリにまたがり、富士山ほどの高さに広がる高地平原アルティプラーノ。その中央に、東西約160km、南北80km、表面積は琵琶湖の18倍10,582k㎡にも及ぶ、見渡す限り真っ白な塩の大平原ウユニ塩湖がある。
数百万年前にアンデス山脈が隆起した際に、当時の海底が海水ごとに持ち上げられて、そのまま山の上に残されることとなった。さらにアルティプラーノは乾燥した気候であったこととウユニ塩湖が流出する川を持たなかったことより、近隣の土壌に残された海水由来の塩分もウユニ塩湖に集まって干上がることになった。こうして世界でも類を見ない広大な塩湖が形成された。
ウユニ塩湖は高低差が100km四方で50cmしかないことが調査により判明しており、「世界でもっとも平らな場所」でもあるので、見渡す限りの真っ白で炊いたな世界が広がっている。
雨季に雨により冠水すると、その水が波も立たないほど薄く広がるため、水が蒸発するまでのわずかな期間に「天空の鏡」と形容される巨大な鏡が出現するため、世界の絶景ともいわれる。
この時期は乾季なので、それは期待できないが、トリック写真を試みる人は多い。
食用の塩は、湖の表面の塩を削り取り1m程度の高さの小山を作って乾燥させて作っている。
昼食のために立ち寄った。
見学ツアーごとに、ガイドが持参した昼食を食べる。私たちのツアーは屋外で食べた。
トゥヌパ山はウユニ塩湖北岸に聳える標高5,32mの火山。その独特な山頂付近の山体は、黄土色から赤みがかった色をしており、青空やウユニ塩湖とのコントラストが美しい。
鉄分を多く含む赤色の岩と火山性噴出物の硫黄分の黄色で山頂付近が美しく彩られている。
塩湖の中心にある。珊瑚の化石でできている小さな島で、島には1年に1㎝しか成長しないと言われるハシラサボテンが林立しており、その景観は独特である。
入島料を支払い、遊歩道で頂上まで行くと、360度真っ白な世界が広がる展望を楽しむことができる。
インカ・ワシは「皇帝の館」という意味で、かつてインカ時代にはこの島が塩の貿易の中継地点として、皇帝をはじめ塩のキャラバンがここで休息をとったといわれている。
雪原に南極の半島が突き出したような地形の周囲には熱帯のサボテンが生えている。
助手席に座ると、眺めも格別。
19時前に町に帰った。トド社の夜行バス20時発に乗り、ラパスへ早朝帰った。翌日は、ティワナク遺跡の見学をしてラパス空港からリマ空港へ。