2015年7月8日(水)。
12時30分ごろ、日秘文化会館を出てタクシーに乗り、ミラフローレス地区の市街地内にあるワカ・プクヤーナ遺跡に向かった。タクシーから降りると、都会の真ん中に巨大なアドベ(日干しレンガ)の壁が聳え立っていた。
この遺跡はBC200年からAD600年ごろにペルーの中央海岸地方で発展したリマ文化における重要な儀式や行政の中心地であり、その後も15世紀にインカに征服されるまで、ワリ文化、パチャカマック文化、イチマ文化の地方センターとして利用された。
現在も土器やミイラ,織物などの発掘が続いている。
遺跡を見ながら食事ができる有名なレストランが併設され、自動車で食事を目的に来訪する人々も多い。
入口で入場券を購入するが、見学はガイドツアーのみなので、英語のツアーを選択すると、20分ほど入口近くでツアーの開始を待つことになった。見学時間は、約1時間ほどかかる。
ワカ・プクヤーナ遺跡。案内図。 (拡大可)
ワカ・プクヤーナは古代の祭祀センターで、神事を行う大神殿の祭祀センター部分と管理や政治などを行う統治センター部分に分かれていた。
ガイドツアーは反時計回りに、統治センターゾーンから祭祀センターの順に見学した。
大神殿は5~7世紀に建設された。
日干しレンガはただ積み重ねるだけではなく、ペルーの太平洋岸は地震が多いため、古代の人達は揺れに強い構造を考え、レンガとレンガの間に隙間を作ると同時に、少し斜めにしたジグザグ状に積み、揺れを吸収して崩れない構造を工夫したという。
統治センター部分からガイドツアーが開始された。
その後、動植物展示を経て、大神殿ゾーンへ向かった。