2015年7月8日(水)。
当時飼育されていた動物のミニ展示コーナーがある。
クイは世界で唯一家畜化された食用モルモットで、テンジクネズミの和名を持つ。屋内の炉の付近や小さな囲いの中で飼育される。
揚げたり、煮たりして食するのが普通だが、儀礼の供物や呪術の道具としても用いられた。
クイが飼育されていた確実な証拠は、BC2500年のアンデス文化古期の末から形成期にかけて現れる。
アルパカ、リャマ、ピクーニャなどのラクダ科動物の家畜化はアンデス文化古期初頭から試みられ、形成期以降に確立した。
外見上の違いとしては、リャマはアルパカよりも大きく、リャマの耳はバナナ状で長いのに対し、アルパカの耳は小さく尖っている。また、アルパカは毛の利用を目的に改良されたといわれる。
当時栽培されていた植物。
容器やトウモロコシなどが出土した。この広場からは、太陽が沈む西の海が望め、崇められていた。
神官たちは儀式用のサメの肉を奉納品として受け取った。
織女、漁師、生贄の少年たちの墓。リマ文化時代の壁を壊して造られた。ミイラ包みはトトラの綱で覆われている。生前の役職を示す供物が添えられている。
イチマ文化はワリ文化の崩壊後、チャンカイ文化とともにリマ周辺で栄え、パチャカマックの大神殿を建設したが、インカ帝国に征服された。
イチマ文化の人々はプクヤーナ遺跡の一部に居住し、先祖の墓に奉献した。また、自然を司る女神をなだめる祭祀を行っていた。
15時頃、遺跡の外へ出て、タクシーで天野織物博物館へ向かった。
戦後まもなくペルーへ渡り,1920年代より中南米各地で幅広い事業を営んでいた故天野芳太郎氏が,本格的にアンデス考古学に取り組み,個人的に収集した土器や織物を展示するために1964年に設立。2015年に全面的な改修が行われ,土器の展示を中心としていた天野博物館から,アンデス文明の織物に特化した天野織物博物館として,同年5月にリニューアルオープンした。
事前に電話予約をしたが、必要ではなくなったようだ。
1時間ほど見学して、今回の旅行の見学を終えた。サン・ミゲルのスーパーで買い物をしたあと、江田インへ帰り、預けたザックを回収、タクシーを呼んでもらってリマ空港へ向かい23時45分のアメリカン航空便に乗り、ダラス経由で7月10日14時20分成田空港へ着き、南米エクアドル、ペルー、ボリビア40日間の個人旅行を終えた。
ラパスの国立民族博物館、リマの国立考古学人類学歴史学博物館、天野織物博物館、ナスカのアントニーニ博物館の展示については、後日記載。