終着駅・蘇澳駅のプラットホーム。
2016年11月27日(日)。
宜蘭市の石敢当を見学後、蘇澳の冷泉へ入浴・宿泊のため、宜蘭駅から初めて台湾鉄道に乗車した。蘇澳駅は台鉄東部幹線の蘇澳新駅から1駅だけの宜蘭支線の終着駅で、運行列車数は平均1時間に1〜2本程度と少ない。
蘇澳新駅は幹線用に新設された駅なので、周囲には建物が少ない。
終着駅・蘇澳駅のプラットホーム。
乗車したのは区間車だが、特急・急行車らしい列車が停車していた。
乗車券は、使用済みスタンプを自分で押せば、回収されずに手元に残るので、以後の乗車券もすべて土産に持ち帰った。
蘇澳駅。
駅前にバス営業所があったので、翌日見学予定の太魯閣峡谷の手前にある清水断崖へ行くバスはないのかと尋ねたが、タクシーか車しか通れないとのことで諦めた。
金華冷泉旅館。
蘇澳駅から北へ徒歩数分、観光冷泉のすぐ手前にある経済的ホテル。
11月に入り、旅程上のホテルを旅行サイトで予約していったが、このホテルは予約できなかった。HPがあったので、予約しようとしたが、中国語で記入しなければならず予約は諦めた。
受付で1000元支払った。温泉旅館と考えれば、食事は付かないが安い。
金華冷泉旅館。部屋の浴槽。
炭酸の冷泉は栓を回せば、底から湧きだしてくる。温度が22度と低いので、温湯で温度を高めて入浴する。
炭酸泉は大分の長湯温泉で宿泊したほか、各地で体験しているが、肌にシュワシュワの無数の気泡がまとわりつく独特の触感が面白い。美白・腰痛・肥満症に効果があるとされ、飲用すれば胃痛や胃酸過多に効果がある。
金華冷泉旅館。部屋からの眺望。
蘇澳観光冷泉の入口。その上は七星山。七星嶺歩道が整備されており、太平洋を望む展望は晴れていれば素晴らしい。
蘇澳観光冷泉。入口。
地球の歩き方の温泉紹介ページに台湾各地10か所の温泉が紹介されているうちの一つで、プール状の大浴場がある。
蘇澳冷泉は大量の炭酸を含んでおり、魚介類がその中で生長することができず、昆虫さえも水中ではほどなくして死亡してしまうため、昔から有毒な湧き水だと誤解されてきた。しかし、日本統治時代にこの地を訪れた日本の軍人、竹中信景が意図せずこの水を飲むことができることに気がつき、研究開発が開始されたという。
蘇澳観光冷泉。入口。
誰もいないので、不思議に思ったら、10月1日から閉鎖されていた。工事のためのようだが、冷たい上に寒い季節で雨だっただけに、逆にほっとした。ホテルで暖かい冷泉に入れば充分だ。
七星嶺歩道。
蘇澳観光冷泉の右に隣接して、遊歩道の入口があった。時間があったので、傘を差しながら遊歩道を登ることにした。
七星嶺歩道。一星観泉。
プール状の大浴場が見える。冷泉の色はたしかに黄色い。
20分ほど登り、展望台のある七星観港の地点に至る。
蘇澳港。七星観港の展望台から。
蘇澳は日本に最も近い台湾の町で、日本最西端の島である与那国島まで約110㎞。
台湾海軍基地。蘇澳港北部。
海軍基地には3隻の軍艦が停泊していた。
台湾海軍の軍艦。
南方澳漁港。蘇澳港南部。
アーチ橋付近に漁港がある。近海のみならず遠洋漁業の基地として重要な地位を占めている。
蘇澳の街並み。川の右側に鉄道線路の終端と蘇澳駅が見える。
七星山の頂上には放送設備が並んでいる。展望台は標高219mで七星山の9合目ほどに当たる。展望台から先は舗装がなくなるので、往路を下り、ホテルに帰って、休んだ。
蘇澳駅前の小吃店。
駅前道路沿いに飲食店が数軒あるが、小吃で充分なので、駅前の小吃店街で夕食とした。
蚵仔煎。牡蠣オムレツ。
とろみがかかっていて、美味い。以後も食べたが、店によって個性があるが、外れのない定番の小吃。
大腸麺線。
麺線とは、日本のそうめんによく似た、台湾独自の細い麺のことで、「大腸麺線」には豚の大腸が入っている。美味いものではない。
揚げ臭豆腐。
揚げ出し豆腐のようなもので、臭くはなく、美味い。
セブンイレブンで菓子・飲み物と朝食を買いホテルへ帰った。