2016年11月27日(日)。
本日の予定は太魯閣峡谷と七星潭を見学し、花蓮で宿泊。太魯閣峡谷行きバスの台鉄最寄駅は新城駅。
台鉄の時刻表は台鉄のHPの日本語ページもあるが、台鉄のアプリの方が該当列車の運行全体を表示できるので、分かりやすい。もっとも旅行最終日に基隆駅で全列車掲載のポケット時刻表を無料で入手した。台鉄の運行本数は日本と比べればJR九州以下なので、小冊子になる。
蘇澳の金華冷泉旅館にはWifiがない。無理して入手したSimフリーのおかげで情報は入手できるし、Witvアプリによって自宅のテレビがそのまま見られるので、ホテルの部屋にテレビがあろうがなかろうが関係ない。
前夜、セブンイレブンで買ったかっぱえびせんもどきを食べながら台鉄アプリで検索した結果、蘇澳駅7時39分発、蘇澳新駅43分着、8時01分発、新城駅9時00分着が最適と判明。
セブンイレブンで買った巻き寿司を朝食にして、蘇澳駅7時39分発の列車に乗り込み、予定通り、9時に新城駅に着いた。
駅舎は新しく巨大であった。
花蓮から太魯閣峡谷行きは必ずここを経由する。しかし、バス停には誰も待ち人がいないので、不安になった。運行本数も少ない。
9時40分過ぎに、太魯閣峡谷行きバスが来た。悠々カードを出したら、女性の車掌から、なんと無料だと言われ驚いた。10月25日から試運転期間のため無料らしい。
ここが始発で、5分ぐらいすると、ドイツ人が二人乗ってきた。
3人のみで、10時ごろバスは発車した。
公園のビジターセンターを経由して、川を左右に渡りながら進む。
途中に渓谷歩きの遊歩道ルートがいくつかある。ドイツ人は早々に下車してしまった。私は歩き方のアドバイスに従い、終点の天祥まで乗車。
慈母橋は総大理石造りの橋。慈母の名は蒋介石が、母を記念して造ったことによる。
途中から台湾人夫婦が遊歩道歩きの繋ぎでバスを利用し、緑水で下車していった。まもなく天祥という地点で、停止車列につかまり10分余りバスが動かなくなった。道が狭いので離合のためだったようだ。
天祥のバスターミナルへ11時ごろ到着。
天祥は太魯閣の入り口から19kmのところにある。上流から流れてきた大沙渓と塔次基里渓はここで合流して立霧渓になる。川の流れがもたらした長年の土砂の堆積と侵食と地殻上昇によってできた河岸段丘は太魯閣峡谷で最も広い敷地を擁し、バスターミナル、駐車場、郵便局、教会、宿泊施設などが設けられたレジャーエリアとなっている。
日本統治時代は行政機関、学校、療養所、交易所などが設けられ、太魯閣の西と東を結ぶ合歓越嶺道沿線の重要な場所であったという。
腹が減ったので、バスターミナル横のセブンイレブンへ。おでんをカップに入れてカウンターへ持参したら、何か言われた。後ろの客が英語で煮込み中なので食べられないと教えてくれた。しかたないので、65元の弁当を購入。店内の食事席を占領されたので、店先で食べた。すぐ横のトイレ・駐車場側から対岸にある天峯塔などが見えた。
何をしたら、どこへ行ったらいいのか分からない。少し上の地点にビジターセンターがあるので、尋ねてみた。すると、月曜日が休みで閉まっていた。しかし、制服の兄ちゃんがいて、ドアを開けてくれた。しかも、英語を話せる若い女性職員を呼んでくれた。
九曲洞は通行禁止。七星潭経由花蓮行きのバス時刻を聞きだした。次のバスまで1時間ほど時間があり、川の向かい側の祥徳寺と天峯塔へ行く遊歩道を紹介された。天峯塔の中には入れないがとのこと。
橋から20分ほど急坂を登り、祥徳寺へ到着。
立霧渓の対岸の台地にある仏教臨済宗の寺院で、1968年12月に完成した。
ここへ登ってくる人は意外に多い。
祥徳寺の周囲を囲む山が九つの蓮の花に見えるということで「台湾の九華山」とよばれ、大勢の信徒が遠方から参拝や清掃、修繕奉仕にやってくるという。
ここからは天祥の段丘地形や渓谷を一望することができる。
バスターミナルへ戻り、花蓮行きのバスに乗車。乗客は20人ほどと多かった。運賃は悠々カード。
途中、燕子口で下車して、太魯閣峡谷の渓谷歩きを堪能した。