国立台湾史前文化博物館。台東市。
3500年前から2000年前。台湾中部。新石器時代後期。河川に沿った内陸部。埔里盆地など。狩猟の適地。農漁業も行われた。1943年に考古学者国分直一が台中市大肚区で営埔遺跡を発見。
灰黒色の陶罐、陶鉢が多く出土。羽状紋、凹弦紋、刺点紋、円圏紋などの装飾がみられる。
3500年前～2500年前。台湾西南部。高雄市の大湖台地、台南市の台南台地。黒陶と巴形石器が特徴。石犁が出土しており、農業の存在が知られる。
大湖遺跡、烏山頭遺跡など。
3500年前～2000年前。台湾西岸南部。鳳鼻頭遺跡は高雄市南部にある。潟湖であった古高雄湾の沿岸にあり、5000年前の大坌坑文化から牛裯子文化の遺物も検出されるが、鳳鼻頭文化は、農漁業を中心とし、人口が増大した時期とされる。
陶器は褐色で火度は高くて硬質、羽状の印紋や刺点紋で装飾されたものが多い。彩陶は紅彩絵で花形の幾何形紋がある。
鳳鼻頭遺跡、桃子園遺跡、鵝鑾鼻遺跡など。