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三重県東紀州 鬼ヶ城 熊野古道・松本峠

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鬼ヶ城。三重県熊野市。
201722日(木)。
花の窟神社のお綱かけ神事が終わり、13時近くになり、すぐ北にある鬼ヶ城見学へ向かった。
熊野灘の荒波に削られた凝灰岩の岩壁が海食を受け、大小無数の海食洞が、地震による隆起によって階段状に並び、熊野灘に面して約1.2km続いている。
 
鬼ヶ城センターとその駐車場が東口にあり、西口へ片道約40分の遊歩道がある。事前に熊野古道のネットを見ていたら、遊歩道は、平成277月の台風11号の被害により一部通行止めとなっていた。
鬼ヶ城センターの建物を抜け、遊歩道へ向かう手前に案内図があったが、通行止めとは書いてなかったので、疑問を感じながら進んだ。8割ほど進んでも、通行止めになってはいなかったが、遊歩道は別ルートで周遊できるわけでないので、来た道をそのまま帰った。
センターの売店の女性に尋ねると、全面通行可能となったのは本日かららしかった。
遊歩道自体は奇岩と海の景勝美を味わうものである。
 
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鬼ヶ城。千畳敷。
ここまでは、ほとんどの人が来るが、その先は狭い断崖の横の狭い道が続くので、高齢の女性はここから先には進めないと言っていた。
 
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ヶ城。遊歩道。
猿戻り、鬼の風呂桶、犬戻り、神楽岩、木喰岩、鰐岩、潮吹、飛渡り、鬼の見張場などの名称が付けられたポイントが続く。
 
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鬼ヶ城。遊歩道。
 
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鬼ヶ城。遊歩道。
 
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鬼ヶ城。遊歩道。
 
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鬼ヶ城。遊歩道。飛渡り。
岩の割れ間が下まで続いており、橋がなければ飛んで渡らずえない場所である
 
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鬼ヶ城。遊歩道。鬼の見張場。

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鬼ヶ城。遊歩道。
花の窟や七里御浜を一望できる場所は鬼の見張場を過ぎたあたりと思われ、釣りをしている男性がいた。尋ねてみたら西口が近いことが分かった。ほぼ周遊したとみなして帰ることにした。
 
鬼ヶ城センターの売店の女性に、熊野古道・松本峠の登り口駐車場の場所を尋ねると、松本峠の登り口北に小さい駐車場があると教えてくれた。
 
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熊野古道・松本峠の登り口駐車場。
鬼ヶ城への国道入口から300mほど国道を進むと、松本峠の登り口を越してすぐ北の地点に駐車場がたしかにあった。
 
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熊野古道・松本峠の登り口。
1420分ごろだったので、日が当たらず暗い。中央に急な階段が見えている。峠への途中で地元の人らしい男性一人と対向した。
 
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松本峠にあるお地蔵さん。
峠には14分ほどで到着。鉄砲撃ちの大馬新左衛門が撃ったとされる穴があるという部分には衣が着せられていた。
熊野古道・伊勢路の代表的景観である七里御浜を見下ろす東屋へ向かう。
 
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松本峠付近の東屋から眺める七里御浜と熊野市街。
 
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松本峠付近の東屋から眺める七里御浜と熊野市街。
 
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松本峠付近の東屋にある景観案内図。
 
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松本峠付近の東屋から眺める北の大泊方面。
道標には、鬼ヶ城城跡とある。
鬼ヶ城は、鬼と恐れられた多娥丸の住処で、坂上田村麻呂が征伐したという伝説の場所として認識していたが、25日に熊野市図書館で「三重の山城ベスト50を歩く」を見たときに、実際に熊野有馬氏が築いた戦国時代の山城があったことを知った。
城跡はこの東屋から15分ほど進んだ地点であっただけに、悔やまれる。26日に登り口近くを通ったが、もう一度登る気にはなれなかった。
 
熊野有馬氏は、熊野の国人領主で熊野別当家の出と言われ、産田神社神官の榎本氏が平安時代末期から、有馬一帯に勢力をはり有馬氏を名乗ったことに始まるという。
戦国時代の当主有馬忠親が大永3年(1523年)頃隠居して築いたのが、鬼ヶ城のすぐ上の山上の鬼ヶ城本城という。その後、家督争いにより、忠親は自刃、実子孫三郎が家督を継いだが、有馬氏の勢力は大きく後退した。
当時、新宮を本拠とする堀内氏虎が勢力を拡大し、氏虎は孫三郎死後の有馬氏の内紛に付け込んで、二男の楠若を有馬氏の養子に送り込んだ。有馬氏は堀内氏に乗っ取られるかたちとなり、さらに、氏虎の死によって楠若改め氏善は新宮に帰って堀内氏を継承したため、有馬氏は氏善の五男・氏時が継いだという。
 
鬼ヶ城本城は標高153mの山頂に築かれ、東西30m、南北330m、堀切を3ヶ所、城廓を十数ヶ所有するこの地方最大規模の山城で、本丸、二の丸の石垣などが残る本城跡のほか、松本峠に向かう道には3本の堀切跡も残るという。
 
松本峠登り口駐車場に帰り、熊野市歴史民俗資料館へ向かおうとしたが、月・木が休館であることに気づき、このあと、紀南ツアーデザインセンターと産田神社を見学した。

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