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三重県東紀州 風伝峠 丸山千枚田

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イメージ 1風伝峠。三重県御浜町尾呂志の「さぎりの里」から。
201723日(金)。
御浜町尾呂志は手前の海側で、山並みの向こう側が丸山千枚田のある紀和町入鹿盆地地区。
風伝峠(ふうでんとうげ)は三重県御浜町と熊野市紀和町の境にある峠。紀和町入鹿盆地の温度が下がって発生した朝霧が風伝峠を越え、さぎりの里側(海側)が暖かいときに尾呂志地区に下ってくる「風伝おろし」は晩秋から春にかけての風物詩で、ニュース映像で11月頃に年一度は見てきたが、紀和地区付近の場所は今回まで良く認識していなかった。
 
金・土曜日は熊野市の紀和町地区を見学する行程。予報では日曜日は雨。道の駅「七里御浜」を出て、海沿いを走る国道42号線から、国道311号線に入り約20分で、この「さぎりの里」に9時頃着いた。風伝峠と「風伝おろし」の展望地である。途中、ミカンの無人販売所を見かけたので、買いたくなり、「さぎりの里」の直売所でポンカン10個ほど1袋200円を購入した。
 
風伝峠を越える道の一部は熊野古道伊勢路本宮道で約1.8kmが世界遺産に指定されているが、歩くことはせずに、風伝トンネル左手前の県道62号線の狭い舗装道を登り、熊野古道と交差する地点を通過すると、駐車場と風伝餅本舗らしき建物、説明板のある平地に着いた。ここが、風伝峠らしかったが、はっきりしなかったので、西へ進むと、下りになり、丸山千枚田へと導かれていった。
 
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丸山千枚田。日本の棚田百選。
熊野古道「通り峠」登り口の標識を過ぎると、県道62号線には丸山千枚田を見下ろす展望スペースが設けられていた。中央左下には開墾で取り除けなかったという大岩が見える。
棚田の風景はやはり水が張られた季節が良い。
県道を進むと、丸山千枚田の真上に着き、案内板を見て、千枚田中央の展望東屋へ着くと、10台ほどの駐車スペースがあった。
 
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丸山千枚田。展望東屋から。
白倉山(標高736m)の南西斜面を利用した棚田群。現在の枚数は約1,340枚という。
当時の紀伊藩主浅野幸長が慶長6年(1601年)に検地が行ったときには既に約2,240枚の棚田があったとされるが、1992年(平成4年)には530枚まで減少した。
その後、この歴史的遺産を残すため、紀和町の町長と住民の努力により、棚田オーナー制度が導入されたこともあって復興したことはよく知られている。
 
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丸山千枚田。展望東屋から。
すぐ下に大岩が見える。
 
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丸山千枚田。展望東屋から。
 
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丸山千枚田。展望東屋から。
棚田の法面は野面積みを主とした石積みであり、西日本に多く見られる方式であるという。
 
このあと、国史跡赤木城へ向かった。

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