2016年12月5日(月)。台南市。
赤崁楼の見学後、南へ徒歩数分で祀典武廟に着いた。
1661年(永暦15年)に建てられたと伝えられ、関羽を祀っている。台湾では唯一祭典が行われる武廟であるため、祀典武廟とよばれる。
台南の武廟と孔廟は台湾で最も古く、かつ最も完全な形で保存されている古廟で、国家一級古跡に指定されている。
祀典武廟。扁額の多さも特徴といわれる。
廟中で有名な「大丈夫」扁額は、《孟子》の「富貴、能く淫さず、貧賤、能く移さず、威武、能く屈さず、此れを大丈夫と謂う。」によるもので、気迫に満ちた「大丈夫」は府城四大名扁の一つに数えられている。
関羽は理財に長け、簿記法を発明したことから「商業の神様」としても台湾の人々の信仰を集めているという。
縁結びの神様で月下老人を参拝する人のために金紙を売っている。受付で許願文に氏名、生年月日、住所などを書いて、金紙を購入してから参拝する。
西へ徒歩数分の大天后宮へ向かった。
祀典台南大天后宮は媽祖を祀っている。大天后宮の前身は明王族の末裔である寧靖王朱術桂が住んでいた寧靖王府邸で、1683年清朝統治の時代には、「大天妃宮」として改築され、正式に媽祖を「大天妃」として祀るようになった。
西向きに建てられ、前殿から拜殿、正殿、後殿に至るようにできており、前から後ろに行くにつれて格式が上がる。
建物の前は商店街の駐車場のようになっていて、雑然としていた。
中央は媽祖と思われる。
航海の女神らしく、船の形をした飾り物が置かれている。
大天后宮は台湾で初めて政府が建てた媽祖廟である。
中国福建省から招いた職人が、2人分の背丈で地獄耳と千里眼を持つという媽祖像を彫り上げた。
左奥の一室にある。
西側には多くの部屋があり、道教系の神像が多いが、仏像が安置されている部屋が一つだけあった。
南東の気象博物館方面へ向かった。