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フランス リヨン 郷土料理クネル フルヴィエールの丘 フルヴィエール大聖堂 ガロ・ロマン博物館 皇帝クラウディウスの演説銘板 

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リヨン。ベルクール広場。2012年6月16日(土)。ストラスブール駅から13時14分発のTGVでリヨンへ向かい、17時頃リヨンのパール・デュー駅に到着。メトロに乗り換えて、予約したホテルの最寄駅であるペラーシュ駅に着き、10分ほど歩いてサンプロンホテルへ。スタンダードツインで3泊、26,052円はネットで支払い済み。別払いの朝食は8€。18時頃、
夕食を兼ねて兄と散策に出た。ホテルから10分ほど歩くと、街の中心であるベルクール広場に着いた。東西 300m、南北 200m の長方形の殺風景な広場である。噴水や樹木・花はない。
背景の丘がフルヴィエールの丘で、ノートルダム・ド・フルヴィエール大聖堂が聳えている。中央にはルイ14世像が立っている。
広場の南西近くには星の王子さまとリヨン生まれの作者サン=テグジュペリの像が立っている。

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リヨン風サラダ。リヨンの郷土料理。ベルクール広場の東側にはブションとよばれる庶民的なレストランが集まっている通りがある。角地にあるカヴォーというレストランのテラス席で郷土料理を注文した。ポーチドエッグ、ベーコンなどが入ったサラダで、大盛り11,9€。

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クネル。川カマスのすり身を茹でて、スフレ状に焼いたもの。12.9€。二つで充分食べごたえがある。
空が暗いと思っていたら、食事中に急に雨が降り出した。30分ほど降り続き、建物の陰でやりすごして、ホテルへ帰った。

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フルヴィエールの丘からの眺望。東方向。パール・デュー駅とオーディトリウムの高層ビル方向。
直下の川がソーヌ川で、中央をローヌ川が流れている。ソーヌ川の手前側・西岸が旧市街でルネッサンス建築が並び、世界遺産に登録されている。
メトロでサン・ジャン広場へ行き、ケ-ブルカーでフルヴィエールの丘に登った。駅近くに教会はあり、その横に街を見下ろすテラスがある。

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フルヴィエールの丘からの眺望。南東方向。ベルクール広場が手前に見える。

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ノートルダム・ド・フルヴィエール大聖堂。6月17日(日)早朝。リヨンはフランスで最初のキリスト教の街とされ、フルヴィエールの丘は巡礼の地であった。
現在の大聖堂の建物は1872年から1896年にかけて、街を見下ろす位置に建てられた。建築家ピエール・ボッサン による設計は、ロマネスク建築とビザンチン建築の2つの建築様式の特徴を備え、当時としてはまれなことにゴシック建築様式は採用されなかった。塔にも登れるが、常に開扉しているわけではなく、時刻が決められていたので予定と会わなかった。

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ノートルダム・ド・フルヴィエール大聖堂。聖堂内のステンドグラス。

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ノートルダム・ド・フルヴィエール大聖堂。9時30分頃から日曜のミサが始まった。献金するつもりはなかったので、しばらくして外へ出て、主目的であるガロ・ロマン博物館へ向かった。

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青銅製の首飾り。ガロ・ロマン博物館。フルヴィエール大聖堂から右下の坂を下っていったが、分かりづらく、右上へ登り直して、ローマ劇場方面へ歩くと、左下に博物館の入口があった。フルヴィエール大聖堂からそのままローマ劇場方面へ歩けばよかった。
博物館は景観に溶け込むように建てられているので、外観を発見するのはなかなか困難だった。展示は紀元1世紀から始まったローマ帝国の植民地時代の史料が中心だが、ケルト時代やそれ以前の時代の展示も若干はある。青銅製の首飾りは青銅器時代末期のBC800年頃の作。ドーフィネ地方出土。

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行進用の馬車。青銅製。バケツ形の部屋が特徴の馬車は鉄器時代の初めBC700年頃に造られた。これは輸送用でも戦闘用でもなく、太陽神信仰に関する儀式の行進用に造られたもので、失蝋法により製作されている。ローヌ・アルプ地域 イゼール県出土。

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青銅製の剣と鞘は青銅期時代末期BC9世紀。ローヌ・アルプ地方アンAin県出土。
ギリシア様式の青銅製兜はBC7~6世紀の作でモンペリエ出土。
エトルスク様式の棍棒を持った青銅製ヘラクレス小立像はBC5世紀作でリヨン出土、同様の像はBC4~3世紀の作でローヌ・アルプ地域 イゼール県出土。

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皇帝クラウディウスの演説銘板。ガロ・ロマン博物館の代表的展示品。リヨンで生まれたローマ帝国第4代皇帝クラウディウスがAD48年にローマ元老院で、ガリア人から提出された元老院選出権請願に対し、好意的な演説をしたことを喜んで、ガリア同盟が刻んだ青銅製プレートである。リヨンの絹織物業者が自分の所有する葡萄畑で1528年に発見した。

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三面人頭像trifrons。伝統的なケルト文化を想起させる柱頭飾り。ニーム出土。

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青銅製の謎の中空12面体。フランス各地のケルト人居住地域で出土しているが、何かは不明。計測用、黄道十二宮を現わすものとか、実用・宗教などの用途が考えられている。

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絵窓。ローマ帝国時代の大劇場を絵画的に鑑賞できる。

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サーカスのモザイク。戦車の競技。リヨンの古代住居跡から出土した。ガロ・ロマン地域ではリヨン、アルル、とヴィエンヌ (イゼール県)の3都市でしかサーカスは興行されなかった。

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アンフフォラ。地中海地方からはワイン、オリーブ油、ソース、貯蔵用に加工された魚介類などがもたらされた。

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青銅製の天秤秤と重り。猪形の重りはヴィエンヌ出土。レスラーの頭形重りはリヨン出土。
ギリシア人の地理学者・歴史家ストラボンは1世紀のリヨンを交易と経済の中心地、河川交通の要衝と記録している。

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キリスト教徒の墓碑。5世紀中頃。

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