漢陽陵博物館内の漢陽陵帝陵外蔵坑遺跡保護展示庁へ向かう。西安北郊。咸陽市。
2017年7月8日(土)。
王皇后陵の手前にある。西安から空港へ向かう自動車道建設のさいに、外葬坑が発見され、多くの武士俑と女性俑、豚、馬、牛、羊、鶏、犬等群れの動物陶製俑などが出土した。
これら精美な文物は漢朝宮廷文化と社会生活を如実に再現しており、20世紀中国に於ける重大な考古学の発見といわれている。
漢陽陵帝陵外蔵坑遺跡保護展示庁。
漢陽陵帝陵外蔵坑遺跡保護展示庁。
世界最先端の文物保護と展示理念を採用して作られた全地下遺跡博物館という。
日本語説明。漢陽陵帝陵外蔵坑保護展示庁。
景帝の陵墓周辺だけでも81の陪葬坑が帝陵を中心として放射状に分布している。1998年、景帝陵の北東部にある10の外葬坑に対する発掘調査が行われ、陶俑と、動物俑、生活用具、糧食倉庫、兵器、車馬器(馬車の部品、馬の飾り物)、御璽、封泥などの貴重な文物が数万点出土した。
封泥や御璽の文字および各種の出土品により、景帝陵の周辺の陪葬坑は、当時の中央政府の省庁と宮廷の役所を代表し、前漢時代における宮廷文化を忠実に再現したものと推測される。
展示風景。陪葬坑群を逆コの字型に回っていく。向い側がメインの見学回廊となっている。
展示風景。
展示風景。横側。
第21号坑。
第21号坑。
見学通路に透明度と強度にすぐれたスロバキア製のガラスを使用し、陪葬坑の上を歩いて見学できるようにしてある。ガラス床の見学通路を歩きながら足下やガラスの壁越しにそれぞれの陪葬坑に埋められたミニチュアの陶俑を見ることができる。
第21号坑。
足下の俑坑やガラス越しに眺められる俑坑に並んでいる人形俑の形はいずれも細身の裸体で両手がない。腕は木製のため、朽ちて残っていない。
第21号坑。
第20号坑。漆の木箱、木製車の腐朽した跡が残っている。
第19号坑。漆の木箱の腐朽した跡が残っている。
第18号坑。裸体俑と壺が見える。
第18号坑。裸体俑。
第17号坑。裸体俑と壺が見える。
第16号坑。
第15号坑。糧食倉庫。茶叶(茶の葉)出土地。
第14号坑。