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台湾 台中 台中州庁 台中市役所 民生嘉義米糕

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台中市役所。台中市。
20171013日(金)。
台中州庁を目指し、台中公園から15分ほど南西へ歩き、民権路反対側に台中医院を見ながら台中州庁の側面を歩いて、台中州庁への交差点の横断歩道へ着いた。
右側に台中州庁があるが、左側にも古典様式の建物があり、旧台中市役所であった。あとで、見学したが、この建物は20162月に2年間の改修工事を終え、日本統治時代風の飲食店街としてリノベされていた。
 
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台中州庁。
旧台中州庁舎は、辰野金吾の弟子で台湾総督府営繕課技師として総督府など多くの官庁建築を手がけた森山松之助の設計により1912年に起工、翌年竣工し、その後4回の改修を経て1934年に現在の姿になった。
交差点の角にある入口に車寄せをもつ白く壮麗なバロック建築で、正面にはマンサード屋根の玄関を配し、正面左右にはタレットとよばれる装飾的な小塔が設けられ両翼をつなく建築物となっている。
赤煉瓦と白い花崗岩を用いた辰野式建築が踏襲されており、左右の両翼に棟が伸びるL字型平面形式で、背後には広大な中庭がある。
 
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台中州庁。玄関内の
2階への階段。特徴はなかった。
 
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中市政府事務部門配置平面図。
戦後は台中市政府となり、その本庁舎として利用された。201012月に台中県市合併で直轄市としての台中市政府が発足。新市政府は西屯区の新庁舎に移転し、台中市政府都市発展局と環境保護局の業務だけが残ることになった。
2020年には現代美術館として生まれ変わる予定という。
 
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台中州庁。回廊。
 
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台中州庁。中庭。
中庭にはきれいに手入れされた芝生が広がっている。
 
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台中州庁。中庭。壁面のデザインはイギリスの官庁を思わせる。
 
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台中州庁。中庭。
 
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台中州庁。回廊を一周して入口へ戻る。
 
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台中州庁。玄関部は重厚で重層的な仕上がりとなっている。
入口玄関はドーリア式の柱、2階部分にはイオニア式の柱があり、奥まったベランダが正面の陰影効果を強調している。
台中市役所へ向かう。
 
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台中市役所。
台中市役所は1911年(明治44年)に台中庁公共埤圳連合会事務所として建てられた。埤圳は水利の意味という。1920年に現在の台中市、彰化県、南投県を合わせた台中州が成立すると、台中市の行政官署「台中市役所」となった。構造は煉瓦、木造、鉄筋コンクリート、鉄骨の混合構造。
 
戦後、国民党政府に接収されると、市の行政機関はすぐ隣の台中州庁に移転し、代わりに陸軍の司令部や委員会事務所、台中市党本部などに使用され、その後、市政資料館、市政府新聞室や社会局などのオフィスとして使われた。
19999月の台湾中部大地震では、屋根や壁が大きく損傷し、危険建築とされたが、2002年に歴史的、建築的価値が評価され、歴史建造物として修復工事が行われた。
20162月に修復工事が終了し、「台中市役所文創園区」として、アートと飲食が楽しめるスポットとして開放された。
 
台中市役所は、地上3階、地下1階のL字型の平面二層建築で、レンガ、木材、鉄骨を用い、台中で初めてコンクリートが使用された。屋根にはドーム状の丸天井を載せる。
6本の大理石の円柱で支えられたエントランスは植物模様の破風を持つ。側面は赤いレンガがアクセントとなっており、やはり「辰野式建築」と評されている。
 
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台中市役所。玄関ホール。
室内では日式レストランの「カフェ1911」が営業している。受付上の壁には「臺中市役所 明治四十四年」と書かれた黒い表札が掲げられている。
 
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台中市役所。
2階から台中州庁と庁舎前広場を眺める。
日本統治時代の都市計画による市街地の配置計画が想像できる。
 
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台中市役所。
2階平面図。
 
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台中市役所。
2階展示室。
 
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台中市役所。
2階。建築当初の室内壁面。フランス式灰泥板壁。木摺漆喰塗。
 
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台中市役所。
2階。天井部分の木組。
 
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台中市役所。
2階。ベランダ。コロニアル建築風の天井が見られる。
 
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台中市役所。
2階。屋根裏部分の木組。
 
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台中市役所。
2階からは喫茶店「昭和サロン」が入る別の台中市役所施設が見える。
2つの丸が上下でつながるマークは、「台」と「中」を表し、日本人が考案した台中市の市章で、1921年から現在も使われている。
 
1150分を過ぎた。歩き方には駅前の建国路にある小吃店の「民生嘉義米糕」が人気と紹介されていたので、台中駅へ向かうついでに立ち寄った。
 
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肉そぼろ御飯とスープ。民生嘉義米糕。
もち米に肉そぼろとたれがかけられた御飯。かつおだしが効いたスープが和風でおいしいので、3杯ほどお代わりをしてしまった。35元。
 
このあと、苗栗の展示車両を見学するため台中駅へ向かった。

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