2017年10月13日(金)。
台中駅が開業したのは1905年(明治38年)で、6月に初代駅舎が竣工した。1908年(明治41年)10月に台湾西部縦貫線が全線開通した。
現在国定古跡に指定されている2代目駅舎は1917年(大正6年)3月に完成した。
英国風の赤レンガの建物は辰野式建築で、中央部には鐘塔が聳え、当時の台中市のランドマークとなっていた。屋根は木造小屋組み銅板瓦葺きである。正面両脇の壁面の装飾はセメントと砂利を混合して、バナナやパイナップルなど台湾特産のフルーツ模様がデザインされている。
2016年10月に高架駅の3代目駅舎が後方に完成したが、2代目駅舎は取り壊されることなく、歴史的建築物として保存されている。
柱の肘木に面影が残る。
12時47分発の区間車に乗り、13時37分に苗栗駅で下車。西口から南へ5分ほど歩き、苗栗鉄路車両文物展示館へ向かった。
屋根付きの車両展示場で、小公園の柵を抜けるだけで、受付はなく、入場無料。
日本統治時代の蒸気機関車や阿里山森林鉄道、台湾糖業鉄道の車両など10数台が展示されている。各車両には日本語の簡単な説明がある。
1918年汽車製造製。1978年廃車。
1913年米国ライマ社製。1973年廃車。阿里山森林鉄路の28t級シェイ式機。
1920年アメリカン・ロコモティブ(ALCO)スケネクタディー工場製。1979年廃車。9600形の準同型機。
1971年日本車両製造製。
1935年日本車輌製造製。元台湾糖業鉄道虎尾製糖工場所有。
1960年日立製作所製の電気式ディーゼル機関車。1971年に発動機をMAN製からGM-EMD製に換装。1996年廃車。同型機の1輛が納入前に日本国有鉄道線上をDF91形の形式で試験走行している。
1955年新三菱重工製。牽引力がライマ製28t級蒸気機関車ほどではなかったため為、平坦区間で運用されていた。
1953年新三菱重工製。
1913年日本車両製造製。
ナローゲージ(762㎜)用客車。1970年東急車両から導入。
14時まで10分ほど見学し、苗栗駅から新竹駅へ向かった。