2017年10月15日(日)。
2階には当時の「角板山製茶工場」の様子が保存されている。2階へは外廊下から昇り、屋外デッキへ着く。
手前は静水池。回廊左はレストラン。
手前は静水池。回廊左はレストラン。
萎凋とは摘みたての新鮮な茶葉(茶菁)に含まれている水分を取り除く作業のことである。
早期の製茶ではヒノキの萎凋棚が多数用いられた。機械化により80年代には萎凋槽が設けられ、茶葉を萎凋槽に入れ、1階の乾燥機から送られる熱風を取り入れ、萎凋を行った。
「角板山製茶工場」は台日英式だといわれる。高い天井はイギリス式で、151本ものヒノキ製の木組み(トラス)が縦横無尽に掛けられている。
東西の窓はすべて日本式で90°開閉式になっている。モルタルの床は台湾式という。
新鮮な風を建物内に巡らせるため、南北に大きな扇風機を8つ設置し、茶葉乾燥のために、通気性をアップさせていた。
ナイロンのネットを柱と柱の間のフックにかけて、萎凋棚を作っていた。
乾燥機が発生させる熱は一定していないため、温度を調節するために、百葉窓と言われる開閉可能な木製の窓が取り付けられ、窓を開け閉めして、茶菁にとって理想的な温度を保つように調節していた。