アトランタ・リズム・セクションAtlanta Rhythm Section,略してARS)。
1970年代後半に活躍したロックバンド。ほぼリアルタイムにラジオで流された数曲を聴いて感動し、カセットテープに録音し、ドライブ中によく聴いていた。
「Imaginary Loverイマジナリー・ラバー」のツインリードギターの絡み合いが素晴らしかった。同時に「Spookyスプーキー」、「So Into Youソーイントゥーユー」の2曲も同時にカセットに録音した曲である。Spookyは 1979年夏の発売らしいので、そのころの放送だろう。
当時のMCによれば、アトランタ周辺のスタジオ・セッションマンの集まりで、「Spookyスプーキー」は前身バンドの一つであるクラシックスⅣから引き継いだ曲ということだった。
アトランタ・リズム・セクションはよくサザンロックのバンドとして分類されることが多い。10数年前から、ネットで見るたびにそうなのだが、その分類は間違っている。
ARSは当時ソフトロックとよばれていた。どちらかといえば、AORに近い都会的な音楽だと思う。セッションマンつながりでいえば、TOTOに近い。70年代後半から、オールマン、レイナード、MTBmなどのサザンロックを聴きだしたが、その頃からARSがサザンロックのバンドだと思ったことは一度もない。
サザンロックといえるのは、ホンキートンクスタイルのピアノが似合う曲かどうかという点がメルクマール。
ARS はスタジオのセッションマンとして採用されたCandymenと Classics Fourの2つのバンドの出身者たちが1971年にバンドを結成した。Classics Fourの60年代のヒット曲「Stormyストーミー」はラジオで聴いた覚えがある。曲調はサザンロックとはかけ離れている。
絶頂期だった1978・79年に世界各地でライブコンサートに出演。共演者はGenesis, JeffersonStarship, Tom Petty and the Heartbreakers、the Doobie Brothersand the Commodores、Santana, Aerosmith, the Carsなど。