シーナ・イーストンSheena Easton Modern Girlモダンガール
シーナ・イーストン(Sheena Easton, 1959年~)は、イギリス・スコットランド出身のポップ歌手。透明感のある歌声が特徴的。1980年2月にイギリス・EMIから「モダン・ガール(Modern Girl)」でデビュー。
10代の頃バーブラ・ストライサンドに興味を持ち、スターとなるため、グラスゴーのロイヤル・スコティッシュ・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマ(現:ロイヤル・コンセルバトワール・オブ・スコットランドで学んだ。
BBCの『Big Time』というドキュメンタリー番組がシーナのEMIレコードのオーディションから楽曲制作までに密着。そこでできたデビュー曲が「ModernGirl」である。ドキュメンタリーが大きなプロモーションとなり、彼女の華々しいアーティスト生活がスタートした。
「Modern Girl」は初発はUK56位だったが、1980年8月に再発されUK8位。「モーニング・トレイン」が米1位となったのち、米で2枚目のシングルとして1981年5月に発売され、7月に18位。
2作目『9 To 5 (モーニング・トレイン)(Morning Train (Nine to Five))』が、アメリカでのデビューシングルとなり、1981年5月に1位を獲得した。米1位はイギリスの女性歌手ではペトゥラ・クラーク、ルルについで3人目。
同年には『007 ユア・アイズ・オンリー』の主題歌「For Your Eyes Only」を歌い、米4位のヒット。
「Modern Girl」はディスコ調のシンセポップとされる。
クリアーなハイトーンボイスで歯切れのよい歌い方がいい。中間のシンセソロも洒落ている。その直後の「She's been dreaming 'bout him all day long」の部分の切換えが効いている。
日本で紹介されたのが、「モーニング・トレイン」と「モダンガール」のどちらが先なのかは知らない。シングルにデビューと書いてあるので、日本でもこの曲が先だったようだ。
日本では、「モダンガール」の方が大ヒットしたことは間違いないし、彼女の代表曲といえばこの曲しかない。
「モーニング・トレイン」も「ユア・アイズ・オンリー」も当時聴いたことがあるし、今回改めて聴いてみたが、陳腐なメロディは私の好みではない。後年のプリンスやケニー・ロジャースとのデュエット曲もたいした曲ではない。
「モダンガール」がラジオで流れたとき、シーナ・イーストンは音楽学校出身の優秀な学生だと紹介されたことは覚えている。音楽学校だからクラシックかと思って、ポピュラー歌手としてはどうかと思った。
ロイヤル・スコティッシュ・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマは伝統校ではあるがクラシック専門ではないようなので、危惧だったようだ。しかし、ロックやブルースには向いていないだろうとは思う。
女性の容姿として、私の好みとしては短髪は好きではないので、その点でも評価が低かった。