赤磐市山陽郷土資料館。展示。岩田
14号墳出土単龍環頭大刀。平成26年5月15日(木)。本日は岡山市東区の大廻小廻山城跡、赤磐市の両宮山古墳、備前国分寺跡、岡山市北区の牟佐大塚古墳を見学したあと、赤磐市山陽郷土資料館へ向かい、その後岡山市北区御津金川の玉松城(金川城)跡、御津郷土歴史資料館、東区の西大寺を見学した。
赤磐市山陽郷土資料館は入場無料。赤磐市役所敷地片隅のビル内1階にある。
岩田古墳群は、両宮山古墳東の岩田大池から北西の丘陵上に位置している。このうち14号墳は、直径30m、高さ約4mをはかる6世紀後半の円墳で、長さ11.8m、幅2.7m、高さ2.7mの横穴式石室を持つ。石室内には7基の木棺が納められ、副葬品は、須恵器・土師器・大刀・鉄鏃・馬具・耳輪・玉類と質量ともに豊かであった。
赤磐市山陽郷土資料館。展示。岩田
14号墳出土単龍環頭大刀の説明図。環頭大刀の柄頭は百済武寧王(523年没)陵出土の柄頭と類似した単竜の装飾を持っていた。赤磐市山陽郷土資料館。展示。雁木玉(がんぎだま)。岩田
14号墳出土。胴径11.0㎜、高さ8.1㎜、孔径4.3㎜。白・緑・黄・緑・黄・赤・黄・緑色を一単位として3回繰り返し、計24条の斜めにねじられた文様をもっている。材質はガラス製だが透明度は低い。
国産ではなく、地中海東岸の西アジアから中国を経て日本にもたらされたとされる。
赤磐市山陽郷土資料館。展示。岩田
14号墳出土雁木玉。説明図。現在同タイプの雁木玉は日本国内で、岐阜・愛知・福岡・宮崎の計5か所の古墳から出土している。岐阜県・福岡県の古墳からは2個ずつ出土しており、2個で対になっていた可能性がある。
なお、奈良県橿原市の新沢千塚126号墳出土の雁木玉は重文に指定されている。
赤磐市山陽郷土資料館。展示。装飾付陶棺。
7世紀中頃。吉井町小枝2号墳出土。土師質の家形切妻式陶棺。身部172㎝、棺全高88~90㎝、身部最大幅52㎝、蓋部最大幅62㎝。身・蓋とも中央部を切断して2分割している。片側に蓋妻部は中央を突帯で区画した左右に1個ずつの円盤状、棺身には蓮のつぼみを連想させる紐状のレリーフを配している。装飾付土師質陶棺は吉井川とその支流吉野川流域の古墳に類例が見られる。赤磐市山陽郷土資料館。展示。装飾付陶棺。古墳時代後期。岩田
8号墳出土。赤磐市山陽郷土資料館。展示。特殊器台。特殊壺。弥生時代後期。是里塚風呂遺跡出土。
赤磐市山陽郷土資料館。展示。鉄鉱石。磁鉄鉱。古墳時代後期。赤磐市奧吉原。猿喰池製鉄遺跡出土。熱を加え徐々に小さく割ってから使用した。 遺跡は猿喰池北岸の斜面にあり、周辺は鉄滓や鉄屑が多く散らばっていた。調査では古墳時代後期のうち、時期が異なる5基の製鉄炉を発見した。
赤磐市山陽郷土資料館。展示。銅印。
10世紀。備前国分寺、僧房跡出土。31×31×30㎜。鶏頭紐をもち、印篆で「常」と読める。このあと、北西の岡山市北区御津金川に向かった。金川に着いたときに、山陽郷土資料館に傘を忘れたことに気づき、ガソリン代の方が安く、雨も止みかけだったので、資料館に戻ると、運良く傘が残っていた。同じ道を金川に向かった。