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Channel: いちご畑よ永遠に
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岡山市 犬島 ベネッセ・アートミュージアム 犬島精錬所美術館 家プロジェクト 定紋石 

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ベネッセのアートミュージアムのある犬島行き定期船が出航する宝伝港。岡山市東区。平成
26516日(金)。牛窓の町並み見学を終え、さらに1035分頃に牛窓オリーブ園駐車場を出て、11時に犬島行き定期船が出航する宝伝港へ海沿いや山間部を縫って走り、宝伝港の駐車場状況はどうかなと考えているうちに1050分頃、港に近づくと駐車場の表示があり、無料で置く場所を捜す余裕もないので、そのまま車を停めた。駐車料500円を支払うと、おばさんはまだ時間がありますよ、と安心させた。宝伝老人クラブ名義の領収証を貰った。
港までは3分ほど。乗船券売場はなく、車掌カバンを持ったおばさんから購入する。船賃は片道300円。運航時間は10分と短い。
 
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宝伝港
10人ほど乗船して、11時に出港した。
 
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犬島港
10分ほどで到着。背景は宝伝港付近。すぐ横にチケットセンターがあり、犬島精錬所美術館と犬島「家プロジェクト」のチケットを購入。2060円と高い。欧米人夫婦も来島していたが、欧米並みの国際価格。直島と同じく福武財団・ベネッセグループ。強気の価格設定。
犬島は宝伝の沖約3kmにある岡山市唯一の有人島。古くから花崗岩の産地として知られ、鎌倉八幡宮の大鳥居、岡山城、大阪城、江戸城などにも犬島産の石が使われている。明治30年代の大阪港築港のための採石業と40年代の銅の精錬業などで隆盛を極めた時代があり、最盛期は5,000人から6,000人あまりが生活していた。昭和44年には岡山市と合併、その後は企業撤退、住民の減少や高齢化により小・中学校ともに平成3年には廃校となった。銅精錬所跡や採石場跡が当時をしのばせ、独特の雰囲気を持ったユニークな島であるため、テレビドラマ「西部警察」や映画「瀬戸内少年野球団」「カンゾー先生」「鉄人28号」のロケに使われたこともある。
面積0.54㎢、周囲3.6km、標高36m、人口54人。平成20427日に、財団法人直島福武美術館財団による犬島アートプロジェクト「精錬所」が開館した。
 
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犬島精錬所美術館。入口。チケットセンターから徒歩
5分ほどで着いた。銅精錬所跡は近代化産業遺産に選定されている。
入口のドアにガイドが待機していて、随所でガイドの説明がある。内部は撮影禁止。現代美術にはそれほど興味はないが、鑑賞していないわけではない。インスタレーションが全般的に主流になっていると感じる。鏡を使ったトリックアートにより火が燃えるイメージを覚えている。作品は大規模とはいえず、10分ほどで、三島由紀夫を題材とした作品スペースを最後に終わる。何故、三島由紀夫かが分からない。
 
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犬島精錬所美術館。展示室を出て、美術館の屋上から銅精錬所跡を散策する遊歩道が造られている。三島由紀夫の住んでいた家の部材を使用したスペースの上に来た。
 
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犬島精錬所美術館。このスペースはガラス張なので、内部が見える。三島由紀夫が使っていた巨大な旅行鞄が宝物のように置いてある。
 
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犬島精錬所美術館。美術館の屋上から。左上にチケットセンターの建物と宝伝港方面が見える。
 
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犬島精錬所美術館。美術館の屋上から。反対側の丘には発電所跡の煙突が残る。
犬島製錬所は、煙害対策や原料輸送の利便性から1909年に地元資本によって建設されたが、銅価格の大暴落によってわずか10年で操業を終えた。
 
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犬島精錬所美術館。美術館の屋上から。丘には発電所跡の煙突が残る。
 
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犬島精錬所美術館。美術館の上から。美術館上の煙突。
 
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犬島精錬所美術館。丘には発電所跡と煙突が残る。
 
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犬島精錬所美術館。発電所跡と煙突。
 
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犬島精錬所美術館。銅の製錬過程で発生する鉱滓から造られたカラミ煉瓦。工場などに使用された。
 
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犬島精錬所美術館。一周して海岸沿いの遊歩道を歩く。
犬島「家プロジェクト」の建物群に向かう。
 
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石職人の家跡。「太古の声を聴くように、昨日の声を聴く」浅井裕介。2013年。
 
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S邸。「コンタクトレンズ」。荒神明香。
2013年。透明アクリルの壁に焦点が異なる無数の円形レンズ。
 
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A邸。「リフレクトゥ」。荒神明香。
2013年。アクリルの壁に多彩な色の造花の花びら。
 
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定紋石(じょうもんいし)への入口。神社、廃屋、石柱、鐘突き柱などが残る場所から、山道を
2分ほど進むと定紋石に着く。
 
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定紋石。大阪城修築時の残石といわれている石に彫られた左巻き三つ巴の紋。佐賀の鍋島氏のものとされる。昭和
25年、島民によって発見された。ベネッセとは無関係のものにホットする。
 
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C邸。「
The Master and Slave:Inujima Monogatari」。ジュン・グエン=ハツシバ。2013年。かつてこの場所にあった築200年以上の建物に使用された松材を使用したギャラリー。内部では映像作品を公開。島の石切り場で男二人がピッチャーとバッターとなって石をバットに当てる光景が繰り返される。採石業が盛んであった島へのオマージュを描く。アート的には面白い。
 
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I邸。「プレーンミラー」「リバース」。小牟田悠介。
2014年。
前庭の草花が美しい。
 
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犬島の入江とボート
 
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犬島。港近く。石切りの残照が濃厚な地帯。
 
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犬島港近く。商店が並ぶ。岸壁の浪の下に浮かび上がる雁木風の石畳列は興趣がある。
 
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犬島港周辺の風景
1320分発の船で宝伝港へ戻る。左からチケットセンター・シーサイドギャラリー、銅精錬所跡の煙突が立ち並ぶ。
 
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犬島。高い山はなく、扁平な島影。
1330分に宝伝港へ着いて岡山市内へ向かい、八角園舎、岡山県立博物館、岡山大学、備前国庁跡などを見学した。

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