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Channel: いちご畑よ永遠に
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岡山県笠岡市 大飛島遺跡出土品 竹喬美術館 倉敷市 横溝正史疎開宅

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大飛島遺跡出土品。重文。笠岡市立郷土館。平成
26521日(水)。笠岡諸島の真鍋島を見学し、1214分頃に笠岡港へ到着。「シャコ丼」で有名な店があるので、車で訪れると、シャコが獲れなかったので数日休業の貼り紙があり、がっかり。真鍋島の西に位置する大飛島の祭祀遺跡出土品を展示している笠岡市立郷土館へ向かう。
郷土館は笠岡市内の考古・歴史・民俗資料を展示している。入館料50円。
大飛島遺跡は海上の安全を祈願した奈良時代から平安時代の祭祀跡。校庭にありる。昭和37年飛島小学校の校庭に鉄棒を設置しようと地面を掘っていたところ、銅鏡・銅鈴・銅銭・土器類などが偶然発見された。その後、5回の発掘調査が行なわれ、大きな岩の周りで「まつり」が行なわれていたことが判明した。特に、奈良~平安時代の出土品には、奈良三彩・皇朝銭・ガラス製品など全国的にみても宮廷や大寺院などでしか出土しない貴重な品々が含まれており、中央朝廷が祭祀に関与していた可能性が指摘されている。遣唐使の航海の無事を祈る国家レベルの祭祀場であったとも推定されている。出土品のうち811世紀の遺物308点が重文に指定されており、「瀬戸内海の正倉院」の名にふさわしい遺跡とされる。
 
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須恵器・甕。大飛島遺跡出土品。重文。笠岡市立郷土館。祭祀に使われる土器は意図的に毀損される特徴が共通的にみられる。この須恵器も底部・胴部に孔が開けられ、口縁部に打ち欠きがみられる。
竹喬美術館へ。
 
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笠岡市立竹喬美術館。笠岡市で生まれた近代日本画を代表する日本画家小野竹喬の画業を紹介する美術館。日本の自然の美しさを描き続けた小野竹喬の永い展開の間には二つの頂点がある。一つはセザンヌなどの影響により洋画的手法を果敢に取り入れた
30歳前後の《島二作(しまにさく)》に代表される時代、また一つは、日本の伝統的な大和絵を新たに解釈し、象徴的な世界に到達した晩年の「奥の細道句抄絵(昭和51年)」に代表される時代である。
竹内栖鳳にともに弟子入りし、行動をともにした土田麦僊ともに好きな画家なので入館した。パステルカラー風の色彩と抽象画風の画面構成が面白い。
倉敷市真備町の横溝正史疎開宅へ向かう。
 
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横溝正史疎開宅。倉敷市真備町岡田。笠岡からは国道
2号線から外れて北東へ向かったが、道が分かりづらく、15時過ぎに到着した。駐車場が狭いので、付近に路駐。開館日が火・水・土・日なので、どうしても本日に見学する必要があった。閉館時刻は16時なので焦った。入場は無料で地元の人がボランティアで管理している。周辺は濃茶の祠など小説の舞台となった。
 
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横溝正史疎開宅。座敷。昭和
204月から3年半を過ごし、「八つ墓村」「本陣殺人事件」「獄門島」などを執筆した。
 
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横溝正史疎開宅。横溝正史夫妻の遺品。横溝正史の着物とはかま。夫人の横溝孝子さんは平成
2311月に105歳で亡くなり、親族から帯と着物が倉敷市に寄贈された。
 
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横溝正史疎開宅。電燈。ボランティアの女性が古いタイプの電燈を補充するのは困難になってきたと言っていた。
 
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横溝正史疎開宅。庭。妙に華麗な庭に驚いた。
車で数分の真備ふるさと歴史館へ。
 
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真備ふるさと歴史館と金田一耕助像。倉敷市真備町岡田。 岡田藩支配時代の古文書を公開し、当時の村の支配や村人の暮らし、産業興しの工夫、災害を防ぐ努力などを紹介。真備地区ゆかりの推理作家横溝正史の遺品を展示する「横溝正史コーナー」も設けている。
右側に岡田藩陣屋があった。岡田藩は同地に江戸時代初期から廃藩置県まで伊東氏が10代にわたり藩主を務めた。石高は1万石余。藩主家の備中伊東氏は、源頼朝の命を救った伊東祐清の後裔で、日向国飫肥藩主家の日向伊東氏と同族。
16時閉館直前に入館し、遠来の客ということで展示を見せてもらった。開館日時は横溝正史疎開宅と同じ。
 
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大池と弁財天。真備ふるさと歴史館の北に隣接。このあたりは横溝正史の散策路らしく、弁財天も小説の舞台となっている。
1630分になり、道の駅「かさおか」へ向かった。翌日は北条早雲が生まれた井原市の高越城跡、矢掛宿、吉備真備関連の史跡などを見学。

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