笠形山。南山麓から。大鳥居登山口から往復。上り1時間20分、下り57分。
兵庫県市川町。平成26年5月30日(金)。昨日の雪彦山に続き、本日は笠形山への登山。翌日は氷ノ山を予定していたので、幕間つなぎのようなもの。とはいえ山頂から播州平野を一望する一等三角点というフックに釣られて眺望には期待できる。標高939m。播磨富士。関西百名山、近畿百名山、ふるさと兵庫50山の一つ。西脇市の道の駅「北はりま」から西に進み、舟坂峠のトンネルを越え、瀬加の集落に着くと、大駐車場があり、笠形山登山者はここに駐車してほしいという表示があった。ヤマケイの登山ガイドもここを起点にした周回コースを推奨している。おそらく、その方が笠形山を満喫できるのだろうが、下山後の観光時間を考慮すると、ピストンにならざるをえない。
1㎞ほど先に大鳥居があり、駐車スペースに駐車。他に車はなく、帰りにバイクが1台来て、若い男が携帯で長い時間話をしていたぐらいだった。登山道として舗装された林道が続いているが、土木工事のため大鳥居地点でフェンス閉鎖中。迂回登山道はその横から通じている。
8時22分大鳥居登山口出発。迂回登山道の標識にしたがい、こんなところにと思う笠形寺の石段を登ると、迂回させられて林道に出て、ブルドーザーの脇を通り、大規模な土木工事中の林道を進む。九十九折の舗装林道や短絡歩道を繰り返して登ると、休み堂に出て、林道が終点になったところに、笠形神社の境内地が広がっていた。9時3分到着。
笠形山。笠形神社。本殿・中宮・拝殿などの社殿は横長に削平された境内地に列なり、登山道はその左横を進む。境内には数百年を経た杉や檜が生い茂る。
笠形山。笠形神社。約
1300年前、孝徳天皇の時代に創建されたと伝えられる。建造物の装飾彫刻は日光東照宮の彫刻を源流とする江戸時代後期の作という。笠形山。笠形神社。ヒノキ伐採跡。昭和34年の国宝姫路城の大修理の際に天守閣の心柱とするため、笠形神社のご神木であったこの檜が伐採された。兵庫県中学校道徳副読本「心かがやく」の中で「運命の木」として紹介されているという。
登山道を進み、9時33分笠ノ丸に到着。休憩所があり、一応山頂なのだが、ジャンクション・ピークになっていて、ここから笠形山へは大きく東へ迂回して、途中のピークを越えて登山道が付けられているので、アップダウンを繰り返しながら、笠形山の山頂へ向かうことになる。
笠形山。山頂。標高
939m。一等三角点。9時51分到着。崩壊した東屋の廃墟がある。笠形山。山頂。南の瀬加集落。遠望はきかない。
笠形山。山頂。右の笠ノ丸から左のピークを周回して笠形山へ至る。直線距離としては長い。
笠形山。山頂。播州の山並み。遠望はきかない。
10時8分下山開始、往路を下る。登山者6人ほどと対向。大鳥居登山口へ11時5分に帰着。
南麓の市川町せせらぎの湯温泉で入浴。600円。快適で客も多い。紙おむつ禁止の表示を初めて見た。12時45分、多可町加美区奥荒田の平成の名水百選「松か井の水」へ向かう。