「ナサンゲストハウス」。ウランバートル。
2014年7月5日(土)。モンゴルの旅行は予定を綿密に立てることができず、「地球の歩き方」やネット情報、ゲストハウスからのツアー案内を見ても、具体的ではなく、現地で判断するしかなかった。英語の旅行社サイトで歴史から旅行までの情報を旅行直前に通覧して、困難さが想像できた。
現地ツアーの相談の点では「ゴールデン・ゴビ」は役に立たない。7月5日朝にツアーのことを女性スタッフに尋ねると、男性スタッフが10時から出勤するので待てという。11時になっても来なかったので、宿を出て、東の角地にあるツーリスト・インフォメーションを訪れた。女性スタッフが相談に乗ってくれたが、価格が高そうだったので、店を出た。通常は旅行会社がツアーを催行しているが、モンゴルではないようだ。チャーターカーに分乗するスタイルが普通らしいと悟った。
北東近くにある「ナサン」へ向かったが、場所が分からない。表通りに面して部屋はあるのだが、入口となる裏手の駐車場を入って、一階のドアが開いていて横になっていると看板が見えない。駐車場番のおばさんにナサンと尋ねたら首を振ったので違う場所を探してしまった。タブレットの地図情報によると、先ほどのところしかないので、表通りの店に人に尋ねると、裏口から誘導された。「ナサン」のおばさんに現地ツアーを捜していると、車の手配は翌朝分かるので、また来てくれと言われた。「歩き方」に書いてあるように親切そうな人だったので、好感が持てた。
「ナサン」の入り口は駐車場側にある。
次に、北西にある「UBゲストハウス」へ向かった。ここもアパートの壁に看板が出ているだけなので、15分ほど同じ所を歩いてようやく見つけた。女性スタッフに尋ねると、ダダルは泥道なので行けないと答えてきた。びっくりしたのと、ツアー一覧表の価格が高いこと、韓国系などの理由で、嫌気がさして、宿泊予約をキャンセルした。
「ゴールデン・ゴビ」へ13時頃帰ると、男性スタッフはいなかったので、ザナバザル美術館と国立歴史民族博物館を見学するために、外出した。17時過ぎに、宿へ帰ると、30歳台後半の米人男性と話をすることになった。ドイツの大学にいて環境工学の博士課程を取得中。日本にも来たことがあり、東京と京都の環境を比較していた。カラコルムのツアーから帰ったばかりで、道路がひどくて、四輪駆動でないと行動できない、現地で車をチャーターするのは困難とのこと。この宿に翌朝のロシアへのバス便を依頼してあったが、乗車券を取得してくれていなかったと怒っていた。
7月6日(日)早朝、同室の米人男性がひっそりと、部屋を出ていった。地下談話室へ行くと彼がいて荷造り中だったので、さよならの挨拶をした。ロビーで食べていると、彼が来てタクシーが来ないと、女性スタッフに怒っていて、歩いて長距離バスターミナルへ行くと出て行った。この宿の手配は全く信用できない。
10時になり、男性スタッフが来たので、ダダルで観光したいというと、ダダルまで定期バスは運行しているというのみ。車の手配はしてくれそうにないので、ゴールデン・ゴビでの旅行手配を断念して、「ナサン」へ相談に行くことにした。
ナサンへ行くと、ナサンさんは、電話で打ち合わせしてくれて、カラコルムにもダダルにもチャーター車で行けることになった。カラコルムへは今日からでも、明日からでも可能という。そこで、昼からカラコルム4日間のツアーへ出かけることにした。12時からということにして市内見学にでかけた。
「ナサンゲストハウス」。キッチン・ダイニング。自炊器具はそろっている。インスタントラーメンを買ってきて、お湯を注ぐのが一番簡単だが、私の場合はスパゲッティを買ってきて、持参した粉末スープでからめて食べることを事前に考えていて、その通りにした。
無料の紅茶はナサンさんに頼めば、ティーバッグ6袋ほどを貰える。
西側は大通りに面しており、窓を開ければ風が入ってくるが、窓がバタンと閉まらないように止め物をするように注意書きがある。