ユカタン郷土料理店「ラ・チャヤ・マヤ」。メリダ。
2014年11月15日(土)。チチェン・イツァー遺跡の見学を終え、オリエンテ社の2等バスに乗って、ユカタン州の州都メリダのバスターミナルに到着したときは、日が暮れかけていた。
宿は、ソカロから3ブロック北のサンタルシア公園近くの「ホテルトリニダード」を予約していた。バスターミナルから徒歩30分近くの距離。メリダの街路は南北が奇数、東西が偶数の数字が付けられているので、方向感は分かりやすく助かった。土曜の夜とあって賑わうソカロから北へ歩き、ホテルに着いた。
シングル・朝食付き・トイレ・バス共用で2265円という安さに惹かれたのだが、部屋は門番部屋みたいな感じだった。しかし、朝食は満足できる内容だったし、受付横のバーカンターではセルフでコーヒー・紅茶類は飲み放題だった。
18時30分頃、ホテルを出て、夕食に向かった。タコス程度でもよいと思いながら、サンタルシア公園方面へ歩いて数分、ユカタン郷土料理店らしきものに遭遇した。面白そうだったので、ここでもよいかと思って入店した。
正直言って、美味いものではない。
チップ込み150ペソを払って、店を出た。サンタルシア公園へ向かう。
サンタルシア公園。小さな公園で人も少ない。ディジュリドゥを吹く青年がいた。ディジュリドゥは、オーストラリア大陸の先住民アボリジニの楽器である。
後方にはステージが設けられている。メリダ市街地各所では毎夜のごとく、伝統舞踊と音楽が開催されている。木曜21時からユカタンの郷土舞踊・伝統音楽のコンサートが無料で開催されるのは、そのステージであろう。
翌夜、パレンケ行き夜行バスを待つまでの時間は、露店・屋台・コンサートでにぎわうソカロで過ごした。ユカタン半島への観光客をもてなす仕掛けは充分用意している。また、ソカロからこの辺りの大通りには、観光馬車が運行している。日本の都市・観光地では、夜間の観光客を日常的にもてなす仕掛けが不足していることに気付かされた。
メキシコの楽器ではないので、メキシコ人には珍しいのだろう。
翌日は、世界遺産ウシュマル遺跡の見学。
メリダ。モンテホの家。
ソカロの南に面して建っている。1549年建設で、市内最古の建物という。
メリダは、1542年スペイン人征服者入植者フランシスコ・デ・モンテーホによって都市が開かれた。モンテホは1526年スペイン王カルロス1世によりユカタンの総督に任命された。1528年、ユカタン半島に戻ったモンテホは東海岸の征服を試みるが、トゥルムなどのマヤ族の抵抗にあってあえなく撤退するなど苦戦した。息子のモンテホ2世がユカタン半島の征服を進め、1541年にカンペチェを、翌年にはメリダを建設した。
11月16日(日)は、ウシュマル遺跡へ行く前に、ホテルから北へ徒歩15分のユカタン人類学博物館を見学することにした。