マヤ文明大博物館El Gran Museo del Mundo Maya de Mérida。メリダ。ユカタン州。2014年11月16日(日)。本日はウシュマル遺跡見学が主目的で、その前に市街地北にあるユカタン人類学博物館でチチェン・イツァー遺跡の展示を見ようとしたら、新設された博物館に展示品が移動したという。住所を受付で書いてもらい、タクシーをようやく拾って、マヤ文明大博物館へ向かった。10分ほどで到着。運転手に足元を見られたせいか運賃は100ペソだった。帰りは市街地南のバスターミナルまでタクシーを使ったが、行きより遠い距離なのに75ペソで済んだので、行きはぼったくられたことが分かる。 郊外の大通りに面した大規模な博物館である。
マヤ文明大博物館。マヤの世界を紹介する大博物館はエンリケ・ペーニャ・ニエト大統領臨席のもと2012年12月に開館した。 入場料は外国人は150ペソと高い。
石灰岩の岩盤が土壌を薄く覆っている。陥没して地下水が現れたのが天然の泉セノーテである。
木綿織物。木綿は3000年前から製作されていた。男性が綿を生産し、女性が織る役割を負った。木綿は高価な貢納品であった。
チャックモール像。チチェン・イツァー遺跡出土。1000~1250年頃。
甕。装飾品、ナイフ、石突き、槍の穂先石。黒曜石、緑石、貝製。 チチェン・イツァー遺跡出土。600~900年頃。
甕棺葬は必ずしも死者を弔う最終の形態ではなかった。建築物の建設にさいしての生贄や貢納の一つとして随伴されることがあった。そのために、建築物には生贄用の甕を収納するスペースが設けられ、甕の中には遺体とともに豪華な装飾品などが納められた。
埋葬された死者。ツィビルチャルトゥン遺跡。ユカタン州。600~900年頃。 平民の死者の多くは地中に葬られた。しかし、中には石板に横たえられる例からモルタルや漆喰で接合された石棺までの例から様々であったが、石棺に葬られる者もいた。
甕棺。ハイナ遺跡。カンペチェ州。600~900年頃。特定の甕は埋葬用に制作された。古典期は子供用であったが、後古典期には成人用に使用された。
香炉像。マヤパン遺跡。ユカタン州。1250~1527年頃。とうもろこしの神。とうもろこしの穂軸で飾られている。
石柱に記された暦の記数法。バクトゥン、カトゥン、トゥン、ウィナル、キンという単位で日数を数えた。
パネル。チチェン・イツァー遺跡。900~1000年頃。重要な儀式はその日付と名前が記録された。このパネルはカラコル(天文台)の西側階段の窪みに置かれており、ある貴族が奉賛した儀式について記されていた。
納骨室の蓋石。エク・バラム遺跡。ユカタン州。600~900年頃。プウク・チュネ地方の建築では天井に絵が描かれた蓋石を置くことが特徴的であった。この貴族の墓にはとうもろこしの神が描かれていた。
石柱。オシュキントック遺跡。ユカタン州。250~1000年頃。絵文字からは849年と読み取れる。王位の象徴である「むしろ」に座った人物が描かれており、宮殿での行事が描かれていたと推定される。