Quantcast
Channel: いちご畑よ永遠に
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1170

世界遺産オアハカ歴史地区 オアハカ文化博物館 その1

$
0
0
 
イメージ 1
オアハカ文化博物館。世界遺産オアハカ歴史地区。2014年11月18日(火)。サント・ドミンゴ教会の見学を終え、隣のオアハカ文化博物館へ移動した。博物館の展示量はかなり多く、11時から13時まで見学した。
 
イメージ 2
サボテンのある風景。オアハカ文化博物館2階から北東方向。
オアハカ盆地はメキシコ南部南シエラマドレ山脈の中の標高1,550メートルの高地に位置している。

スペインによる征服までに、この地に繁栄したのはサポテカ文明とミシュテカ文明であった。サポテカ文明を象徴する遺跡が市街地南西にある世界遺産モンテ・アルバンで、BC500年に建設が始まり、AD750年頃まで1200年以上にわたり、サポテカ人の首都として繁栄を続けた。
 
イメージ 3
サボテンのある風景。オアハカ文化博物館2階から北方向。
オアハカ盆地では先古典期前期にあたるBC1500年頃、農耕を基盤とした定住村落が生まれた。
先古典期中期(BC1200~BC500年)の初め頃に、オルメカ文明の影響を受け、北西部のサン・ホセ・モゴテなどに大村落が出現した。しかし、オルメカ文明の影響は一時的なもので、BC900年頃から村落は地方的性格を増していき、サン・ホセ・モゴテには、メソアメリカでは最古の部類に属する5.5m×4.5mほどの長方形を呈する6号建造物をはじめとした公共建造物が築かれるようになった。

モンテ・アルバン建設以前のBC700~BC500年頃には、オアハカ盆地の各地の村落同士で紛争が盛んになった。この頃サン・ホセ・モゴテに残る石碑に刻まれた捕虜の名前の「一の地震」は、現在のところ確認可能なメソアメリカ最古の文字の使用例であるとともに、最古の260日暦の使用例であることで知られる。
 
イメージ 4
石臼とすりこぎ。
オアハカ文化博物館の展示。モンテ・アルバン以前の時代。
石臼とすりこぎは野生植物の消費を示す。サン・ビセンテ、マサタン、テワンテペック地峡などから出土。
 
イメージ 5
石器。
 
イメージ 6
ベビーフェイスの土偶人形、土鍋。オルメカ文明の影響を受けていた時代の出土物。
 
イメージ 7
土偶人形。中央盆地、ミシュテカ高地、テワンテペック地峡から出土。BC1150~850年頃。
 
イメージ 8
野菜の形をした赤い土瓶、掻き彫りのある鉢、コーヒー色の壺、土鍋。
中央盆地から出土。BC1150~850年頃。
 
イメージ 9
儀式用壺。牙のあるジャガーの顏。4分割は宇宙の方向を示す。サン・ホセ・モゴテ出土。
 
イメージ 10
火桶。サン・ホセ・モゴテ出土。
 
イメージ 11
雨神コシホ神を象徴する火桶と土瓶。モンテ・ネグロ、サン・ホセ・モゴテ、モンテ・アルバン出土。儀式及び埋葬用。動物の形をした柄付きの土瓶、七面鳥の形をした土瓶などが副葬された。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1170