モンテ・アルバン遺跡の主要部の見学を終え、大広場の北西から北大基壇の西側の通路から北の墳墓群へ向かった。
モンテ・アルバンでは１７０ほどの石室墓が発掘されている。中でも有名な104号墳墓を見学することにした。小高い丘に遺構があり、これかと思ったら103号墳墓であった。
この墳墓群では一つの住居に一つの墳墓を有するのが通常であるが、この住居では103号、110号、112号など４つ以上の家族用墳墓が確認されている。主要墳墓は西に入口がある。住居は四方に入口があり、それぞれがいくつかの部屋と中庭を有していた。
第104号墳墓。103号墳墓の東側の平地にある。墳墓群の中で最も有名で、メキシコシティーの人類学博物館に実物大で石室が復元され、豪華な副葬品が展示されている。http://blogs.yahoo.co.jp/yuuutunarutouha/35224605.html
神格化されたサポテカ王朝の先祖をかたどった土偶やさまざまな土器が副葬され、石室の壁画にはサポテカ文字、人物像や鳥などが多彩色に描かれている。
トウモロコシの神をかたどった骨壺が正面の壁に供えられていた。内部の壁には、鳥の羽根の帽子を着けて、芳香樹脂のオパルを入れた袋を手に持つ高僧が描かれている。奥の壁には人間像が描かれ、その上に天上界への入口と思われる逆U字型の絵が描かれている。
ミシュテカ人がモンテ・アルバンを墳墓として利用した14～15世紀頃の墳墓である。1932年にアルフォンソ・カソらのチームが発掘調査し、貴人と従者の遺骸が数百点の宝石や金銀の装飾品などの副葬品を発見し、メキシコ考古学でも大きなイベントと捉えられた。発掘品は、オアハカ文化博物館に展示されている。
本来は800年頃にサポテカ人の住居と地下墳墓として建設されたものを、のちにミシュテカ人が元の墓の骨や副葬品を保存したうえで、ミシュテカの貴人用墳墓に転用したものである。
市内と往復するバスの最終便が17時なので、16時50分過ぎに博物館下の駐車場へ着き、バスに乗った。
17時30分頃にリベラ・デル・アンヘルホテルの駐車場に着いた。宿のユースホステルへ向かう途中にあるチョコレート店街に立ち寄る。
板状に固めてあるが、割った1枚を熱いミルクで溶かして飲むショコラテの素である。そのままでも食べられるが、板チョコとはまるで感触が違う。
土産として大量に購入したら、おまけを付けてくれた。
のちにメキシコシティで、ウォルマートの棚を捜したが見あたらなかった。空港にもなかった。東方面バスターミナルの通路売店で見かけたぐらいだった。