ハラパ人類学博物館。2014年11月20日(木)。
1200~1519年。テスク出土。複製。第3中庭。
霊屋形式になっている、死者の霊が出入りすると考えられていた後ろ側に戸口が開けられている。二次埋葬のための部分的破壊が許容されていた。
女性の頭蓋骨。600~900年。エル・サポタル出土。南部中央ベラクルス文化。
頭蓋変形術が行われている。
ゆりかごと幼児の人形。600~900年。高さ29㎝。ピエドラ・ネグラス出土。南部中央ベラクルス文化。頭蓋変形用と推定される。
女性の頭蓋骨。ワシュテカ文化。1200~1521年。イスラ・デル・イドロ出土。頭蓋変形術および抜歯術が行われている。
ゆりかごと幼児の人形。300~900年。アパチタル出土。南部中央ベラクルス文化。高さ24.3㎝。
頭蓋変形に使用されたゆりかごを模していると思われる。上半身の帯は幼児を動かせないための拘束用とみられる。
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エル・サポタルはミシュテカ人が移住したミシュテキージャ地方にある。女性の頭蓋冠部を突出させることに特徴がある。多産信仰に関連している。また、上層階級の象徴であり、アステカ神話のシワテテオ女魔神やトラソルテオトル女神に似た美しい頭の形とされた。
前スペイン時代では、死者は住居の床に葬られ、二次埋葬で容器に収められた。
3つの内一つは9歳ぐらいの男児の人骨で、陶器の笛玩具が副葬されていた。
金属器がメキシコ湾岸地方に到来したのは遅く、銅と金が主にトトナカ文化・ワシュテカ文化のある北部地方で用いられた。
この銅製鈴はエル・タヒンで出土したが、ワシュテカで生産されたものが、交易によりエル・タヒンにもたらされたものである。製法は失蝋法であり、儀式において.舞踏や音楽に使用されたものと考えられる。
一次埋葬の墓地。一次埋葬ののち、身体の柔らかい部分が無くなり、骨格のみになったとき、二次埋葬が行われる。
入口から200mほどの地点。入口からはゆるやかな下り坂になっている。
13時頃から14時頃まで1時間見学した。
博物館の入口から100mほど階段を登ると、表側の幹線道路に出る。バス停もあるが、路線がよく分からないので、タクシーを拾ってハラパのバスターミナルへ向かった。運賃は30ペソ。行きのバスは8ペソだった。
14時20分頃にバスターミナルに着き、パパントラ行きのバスの乗車券を購入した。運賃は268ペソ。問題は16時発と遅くなってしまったことだ。これまで、それほど乗り継ぎのバス時間は長く待つことはなかったが、このときはターミナルに着いた時点で、発車時刻を確認しなかったことを後悔した。というのは到着まで5時間もかかるからだ。パパントラの宿は「カサ・ブランチ」を予約しておいたが、21時以降になると、やっかいな感じがした。実際には、もっと遅れて大変なことになったのだが。
ハラパのバスターミナル付近には軽食屋が多く、ハンバーガーサンドイッチなどを購入して昼食とした。