サカテカス行きバスで出された軽食。
2014年11月24日(月)。本日からは、中央高原のコロニアル都市、サカテカス、グアダラハラ、グアナファトへの5日間の小旅行である。
グアナファトを最後にしたのは、メキシコ・シティへ帰るついでに、北方面バスターミナルからテオティワカン遺跡を見学しようとしたからだが、メキシコ・シティ市街近辺で大渋滞に会い、時間切れで行けなくなった。
最初にサカテカスにしたのも、アグアスカリエンテスで温泉に入ろうかと思ったのだが、時間的に不足したので諦めた。
サカテカスへの乗車券は11月21日にパパントラから北方面バスターミナルへ帰ったときに、購入した。シティのバスターミナルを初めて体験したのだが、広大で分かりづらく苦労した。バス会社の数が多く、サカテカス行きも5社以上ある。時刻表もない。19時頃だったので、購入者で大混雑していた。歩き方に書いてある「オムニブス・デ・メヒコ」社の窓口に並び、10時発を購入。800ペソ。窓口の女性職員の態度は最悪だった。
11月24日(月)。宿のサンフェルナンド館で朝食を食べて、メトロで北方面バスターミナルへ向かう。乗車ゲートがいくつかあって、どこのゲートか分からず苦労した。
乗車時に、軽食類を貰った。マヤ方面のADOアデオではなかったので、結構豪華な昼食になると思った。
バスの座席モニター。
インターネットが使える。日本語のヤフーニュースも見ることができた。
宿泊したユースホステル「ビジャ・コロニアル」。
サカテカスのバスターミナルへ着き、市バスに乗り換えてセントロに着いたのは19時頃だったので、もう暗くなっていた。「ビジャ・コロニアル」は歩き方の地図にも記載されていて、場所はカテドラル南の裏側にある。裏側の路地を歩いたが、分からなくなったので、坂道を降りてきた女性に尋ねると、すぐそこだと教えてくれた。
宿泊したユースホステル「ビジャ・コロニアル」。
個室で1泊220ペソ。2泊した。窓の立て付けが悪く、隙間風が入ってくるので、家具を使って固定させた。
ユースホステルなので、小さいがキッチン・食堂はある。スーパーはないが、個人商店はある。
宿泊したユースホステル「ビジャ・コロニアル」屋上からの夜景。
立地はなかなかいい。目の前にカテドラルが見える。スタッフが案内してくれて、あの山にあるテレフェリコが見えると言った。何か分からなかったが、翌日乗ったロープウェイの乗り場のことだった。
宿泊したユースホステル「ビジャ・コロニアル」屋上からの夜景。
プーファの丘。
スタッフに尋ねて、飲料や食材のある個人商店へ買い出しに出かけ、ついでにカテドラル方面へ向かった。
カテドラル。内部。
20時頃だったが、人がいた。
内部には金銀の豪華な装飾が施されていたが、1910年代のメキシコ革命時の動乱により、略奪されて簡素なままになっている。
サカテカス州庁舎。
世界遺産サカテカスの町並みを「ビジャ・コロニアル」屋上から眺める。
中心部の歴史地区は世界遺産に登録されている。
11月25日(火)。早朝、屋上から市街地、ブーファの丘をパノラマ写真で撮影。
世界遺産の町サカテカスは標高2500mの高原の町である。1546年に初めて町を作ったスペイン人は1548年に銀山を発見、周辺で次々に銀鉱を発見した。採掘された銀は銀の道を通って、250km先のメキシコ・シティへ運ばれた。最盛期の17世紀、銀の道を通って運ばれた銀の量は、スペインの全植民地で採掘された総産出量の三分の二を占めたという。
銀は鉱山を所有するスペイン人たちに莫大な富をもたらし、サカテカスの町造りに富が注がれ、メキシコ・バロック建築の粋といわれる歴史的価値の高いコロニアル建築が次々と生まれていった。
世界遺産サカテカスを象徴するカテドラル。
1568年に最初の教会が建てられ2番目の教会は1625年に奉献された。本格的な教会堂の建設は1729年に始まり、1752年に第一期工事が完成した。南の塔は1785年、中央のドームは1845年、北の塔は1904年に完成した。
ブーファの丘。
この山を中心に大量の銀鉱が発見され、今でも市民たちはこの山に対して深い尊敬を抱いているという。丘の上には教会やサカテカス占拠博物館がある。メキシコ革命のさい、この丘では1914年にパンチョ・ビラ率いる革命軍が政府軍を破った激戦の地でもある。
カテドラルの北西の山からテレフェリコというロープェイに乗って、ブーファの丘に向かうと、眼下にサカテカスの町を一望できる。
カテドラル前の通り。
凱旋門のような門が聳えている。サカテカスの町の建築物には周辺で採れる少し赤みがかった色の石ピンク・ストーンが使われとえい、サカテカスはピンク・シティーとよばれている。
サントドミンゴ教会経由でロープウェイ乗り場方面に向かう。
サントドミンゴ教会。
イエズス会により建てられたバロック建築を代表する教会。1746年に起工し、1749年に完成した。
外観は簡素だが、内部は豪華な装飾で飾られている。
サントドミンゴ教会。内部。
内陣方向。内陣中央の祭壇は新古典様式だが、脇祭壇の衝立レタブロは黄金で装飾された豪華なチュリゲーラ様式の内装となっている。
サントドミンゴ教会。内部。
内陣の祭壇。新古典様式。
サントドミンゴ教会。内部。
黄金の祭壇の衝立。
サントドミンゴ教会。内部。
黄金の祭壇の衝立。
サントドミンゴ教会。内部。
入口と2階。
ロープウェイ駅へ向かって、山の中腹へ坂道を登った。