チョルーラ近郊。トナンツィントラ。サンタマリア教会。
2014年11月29日(土)。
チョルーラの近郊トナンツィントラにウルトラバロックの最高傑作といわれる教会があることは。小野一郎氏の著作を読んでいたので知っていたが、歩き方には書いてないので、目的地に予定していなかった。しかし、宿の「サンフェルナンド館」で無料情報雑誌の「旅たび東洋2014年10月号」入手すると、トナンツィントラのサンタマリア教会へはチョルーラのセントロからタクシーで約60ペソと書いてあるので、見学することにした。
ピラミッド遺跡「トラチウアルペトル」の見学を終えると、セントロへ戻りタクシーを拾った。15分ほどかけてようやく見つけたタクシーと交渉したが、100ペソになってしまった。タクシーは南へ10分ほど走ると見えてきた集落沿いで停まった。少し歩くと教会の塔が見えてきたが、入口がないので裏側だと知った。
トナンツィントラ。サンタマリア教会。入口の門。
トナンツィントラ。サンタマリア教会。
外観はさほど特徴がない。
トナンツィントラ。サンタマリア教会。正面。
壁や塔には彫像が置かれている。
チョルーラのピラミッド見学で一緒だったアメリカ人の団体とまた一緒になった。やはり有名な観光地だった。
トナンツィントラ。サンタマリア教会。内部祭壇。
内部は撮影禁止。入口扉付近から望遠で撮影してみた。
祭壇、柱、壁は隙間なく装飾で覆われている。
ウルトラバロックとはメキシコ、ペルーなど中南米諸国において、宗主国であるスペインやポルトガルが導入したバロック建築様式が現地の人々の美意識によって、先住民たちの感覚が混じって独自の発展を遂げた様式で、その特色に、過剰な装飾、極端な造形、鮮やかな色づかいなどが挙げられる。
トナンツィントラ。サンタマリア教会。内部。
大地の女神を祀るサンタマリア・トナンツィントラ教会は、先住民の200におよぶ職人たちが、2世紀かけて作った。
トナンツィントラ。サンタマリア教会。入口天井。
教会内の天井や壁にある、おびただしい数のモチーフには、先住民の神の姿と似た天使や聖人、カカオをふくむ、果物、野菜などのメキシコならではの農作物が多く使われていることから、先住民の自然や大地への崇拝とカトリック信仰の融合を実感する。
トナンツィントラのバス停付近の馬つなぎ場。
教会の見学を終え、チョルーラへのバス停はどこかと地元の人に尋ねると、教会入口前の道路を10分近く北へ歩いた幹線道路の隅にあると教えられた。
途中に馬つなぎ場があり、珍しかった。
ピラミッドを経由してトナンツィントラからプエブラへ向かうバス。
トナンツィントラからバスに乗ると、プエブラ行きで、さきほど見学したピラミッド前を通過することに驚いた。この路線のバスに乗れば良かったのだが、難しい。さらに驚いたことに、プエブラのセントロへ行くと思ったらメキシコ・シティ行きバスの発着場であるバスターミナルに着いた。
こちらは、西側の二等バス乗り場だが、東に本館のバスターミナルがあったので、便利が良かった。
16時ごろのバスに乗車してメキシコ・シティへの帰途についた。
イスタシワトル山(標高5,286m)。
プエブラを出て、山間の峠道を越えると、左側に雪を抱いた立派な山が見えてきた。山容からするとイスタシワトル山である。
メキシコ・シティの東方面バスターミナル。
待合室が階段状になっていて、テレビを視聴する方式になっている。
18時過ぎにバスターミナルへ到着。
ワチナンゴを食べるために、メトロでソナ・ロッサにあるレストラン「ロスアルコス」へ向かった。
ワチナンゴ料理。鯛料理。
ソナ・ロッサにあるレストラン「ロスアルコス」。メトロのインスルヘンテス駅で下車。駅が環状になっていて、迷った。20分ほど歩きまわったすえ、警官に尋ねてようやく見つけた。人気のあるシーフード店だというが、19時30分頃の割に客は少なかった。
カリブ海沿岸の都市ベラクルスで食べ損ねた名物料理ワチナンゴを注文した。印刷されたメニューにはなかったが、料金200ペソ。
ワチナンゴ料理。鯛料理。
鯛をトマト、タマネギ、白ワインなどから作られるソースで煮込んだ料理。
ワチナンゴ料理。鯛料理。
アステカ王国の王様もワチナンゴを送らせて食べていたという。たしかに鯛の味がするが、日本の焼いた鯛の方が美味い。
プエブラ方面へのエクスカーションを終え、宿の「サンフェルナンド館」へ帰った。
翌日は太平洋岸のリゾート都市アカプルコへ行き、クエルナバカで泊る。